富山強化委員長が抽選時の疑惑を見破る!…初日抽選から【2008年3月17日】








 北京五輪出場権をかけたアジア選手権が(18日〜23日)韓国の済州島で開催する。大会を前日にひかえた17日には、初日に出場するフリースタイル3階級の計量を行った。

 計量は通常、不正がないようにオープンな場所で行われるが、今回はサブ体育館に無理やり仕切りを立てて個室化した狭いスペースで行われた。しかも計量場の入り口はひとつしかなく、選手は計量スペースに入るのに長蛇の列をなし、入り口には選手以外の者が入れないように警備員が立てられた。

 計量スペースに報道陣を含む関係者は締め出され、個室はまさに密室状態
(右写真=選手でごった返す計量場)。韓国は2007年の世界選手権で惨敗し、フリースタイルでの五輪出場資格は120kg級の1階級しか獲得していない。最終的に計量場にはいつもどおりに関係者全員が入れるようになったが、アジア選手権で地の利を生かした不正ドローが行われているともとれる計量だった。協会役員は「今まで多くのレスリングの国際大会を見てきたが、こんな狭いスペースで報道陣や関係者を締め出して行ったのは見たことない」と驚愕していた。

 今回の計量は、韓国レスリング協会が趣向を凝らし、済州島特産物のトルハルバン(石おじいさん)の置物に番号を割り振り、それを選手が選ぶという方式が取られたようだ。だが、計量場に立ち会った富山英明協会委員長は、「石(トルバルバン)のひとつに印がついていた」と不正らしき状況があったことを見抜いた。その印は富山強化委員長らの指摘により、きれいに外されたが、明日からの抽選が思いやられる計量だった。


 60s級・高塚紀行の話「(組み合わせについて)自分ではいいところに入れたと思う。いずれにせよぜんぶ勝たなくてはいけないので。(調子は)順調です」(左写真=計量を終えた高塚と富山強化委員長)

 
74s級・長島和幸の話「いままで練習してきたことを全力で出します」

 
96s級・磯川孝生の話「調子はいいです!



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