日本、惜しくも３スタイル制覇ならず…アジア選手権国別対抗得点【2008年３月25日】








　３月18〜23日に韓国・済州島で行われたアジア選手権の国別対抗得点で、日本は男子フリースタイルで大会初の優勝を飾り（右写真＝団体表彰でメーンポールに日の丸が上がる）、続く女子でも２年ぶりにチャンピオンの座を奪還。最後の男子グレコローマンに３スタイル制覇の期待がかかったが、惜しくも３位に終わり、大会史上初の完全優勝はならなかった。

　かつてフリースタイルで王国を築いた日本だけに、男子フリースタイルの初優勝は意外な感もするが、アジア選手権がスタートしたのが、日本が斜陽を始めた1981年からだったため、優勝とは縁がなかった。ちなみに、1954年から始まったアジア大会では、54年、58年、62年、70年、78年の大会で日本が優勝しているが、以後、日本の優勝はない。

　イランは過去４度、男子両スタイル制覇をやっているが、女子をやっていないため３スタイル制覇は考えられない。中国は女子で時に日本を押さえて優勝し、今年も２位だったが、今年の男子はフリースタイル、グレコローマンともに７位と振るわない。

　したがってアジア選手権で初の３スタイル制覇を達成できる最短距離にいるのが、日本ということになりそう。カザフスタンが昨年、男子フリースタイル２位、女子２位で、今年は男子グレコローマン２位、女子３位と平均した力を持っているので、最大のライバルとなりそう。

　日本の来年以降の奮起が期待される。国別対抗得点の年度別・スタイル別の日本の成績と優勝国は下記の通り。

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