吉田沙保里（ＡＬＳＯＫ綜合警備保障）がジャパンビバレッジ杯…ＪＢ杯全日本女子選手権シニアの部【2008年４月６日】








　ジャパンビバレッジ杯全日本女子選手権最終日は４月６日、東京・駒沢体育館でシニアとカデットが行われ、シニア55kg級の吉田沙保里（ＡＬＳＯＫ綜合警備保障）と同63kg級の伊調馨（ＡＬＳＯＫ綜合警備保障）の北京五輪代表が順当に優勝した。ともに７年連続７度目の優勝（伊調は他階級と合わせ通算８年連続８度目の優勝）で、吉田はジャパンビバレッジ杯を受賞した（右写真）。

　北京五輪代表が欠場した48kg級は坂本真喜子（自衛隊）が３年ぶり４度目の優勝、72kg級は鈴木博恵（立命館大）が初優勝した。

　五輪実施以外の３階級は10月に東京で行われる世界選手権の代表選考を兼ねており、51kg級は坂本日登美（自衛隊）、59kg級は西牧未央（中京女大）の全日本チャンピオンがそれぞれ勝ち、規定によって日本代表に決定した。坂本は２年ぶり５度目の優勝、西牧はこの階級初優勝で４年ぶり２度目の優勝。

　59kg級は前世界チャンピオンの正田絢子（網野ク）が２年ぶり５度目の優勝を遂げ、全日本チャンピオンでこの大会は初戦敗退だった梶田瑞華（中京女大）と日本代表決定プレーオフに臨む（６月に実施）。

　最優秀選手賞は伊調馨、優秀選手賞は坂本日登美、敢闘賞は55kg級２位の松川知華子（ジャパンビバレッジ）がそれぞれ受賞した。

　各階級の成績は下記の通り。

　◎シニアの部

　【48kg級】＝16選手

　▼１回戦
坂本真喜子（自衛隊）○［２−０（1-0,TF6-0=1:32]●坂井のりこ（北九州倶楽部）
荒川早紀恵（花咲徳栄高）○[フォール,1P0:30（4-0）]●岡田茉子（大体大）
内田奈美（東洋大）○[２−０（1-0,TF7-0=0:48）]●藤川千晶（埼玉栄高）
片渕有紀（同志社大）○[２−０（2-0=2:29,4-0）]●鈴木彩乃（ジャパンビバレッジ）
野中千尋（東洋大）○[２−１（2-1,0-1,3-1）]●河村友海（中京女大）
小柳絵里（安部学院高）○[２−１（1-1L,2-0,1-0）]●杉本恵（山市商高）
岩群安奈（至学館高）○[２−０（TF7-0=1:46,2-0）]●濱本瑠衣（山口県鴻城高）
三村冬子（日大）○[２−０（1L-1,4-0）]●西のどか（早大）

▼２回戦
坂本真喜子（自衛隊）○[フォール,1P0:54（8-0）]●荒川早紀恵（花咲徳栄高）
内田奈美（東洋大）○[２−０（3-0=2:05,1-0）]●片渕有紀（同志社大）
野中千尋（東洋大）○[フォール,1P0:39（3-0）]●小柳絵里（安部学院高）
三村冬子（日大）○[フォール,1P1:07（3-0）]●岩群安奈（至学館高）

　▼準決勝
坂本真喜子（自衛隊）○[フォール,1P1:14（4-0）]●内田奈美（東洋大）
三村冬子（日大）○[フォール,1P0:52（4-0）]●野中千尋（東洋大）

　▼決勝
坂本真喜子（自衛隊）○[２−１（0-3=2:02,2-1,3-0）]●三村冬子（日大）

【決勝】坂本は期待の新鋭に第１Ｐ、クリンチから取られたものの（中）、最後は地力を発揮して勝利。

　【51kg級】＝12選手

　▼１回戦
桜井宏美（代々木ク）○[２−０（4-0,1-0=2:11）]●前原愛（関大）
清水愛（東洋大）○[２−０（1-0,4-2）]●大山礼佳（中京女大）
堀内優（網野高）○[２−０（TF6-0=0:46,1-0）]●寺尾唯（焼津中央高）
森岡恵（専北ク）○[フォール,1P0:29（4-0）]●北村真千子（峰山ク）

　▼２回戦
坂本日登美（自衛隊）○[フォール,1P0:26（3-0）]●桜井宏美（代々木ク）
車屋綾香（日大）○[２−１（1-0,0-1,1-0）]●清水愛（東洋大）
堀内優（網野高）○[２−０（6-0,1-0）]●関根ゆう（自衛隊)
甲斐友梨（アイシンＡＷ）○[フォール,1P0:40(4-0)]●森岡恵（専北ク）

　▼準決勝
坂本日登美（自衛隊）○[フォール,1P0:56（4-0）]●車屋綾香（日大）
堀内優（網野高）○[２−０（1-0,1-0）]●甲斐友梨（アイシンＡＷ）

　▼決勝
坂本日登美（自衛隊）○[２−０（2-1,3-0）]●堀内優（網野高）

【決勝】坂本（赤）は第１Ｐに１失点したものの、危なげなく勝って世界選手権代表を決めた。

　【55kg級】＝14選手

　▼１回戦
吉田理乃（中京女大）○[２−１（1-0,0-4,1-0）]●高橋春花（大東大）
渡部悠香（日体大）○[フォール,1P1:26（8-0）]●宇田川沙弥（花咲徳栄高）
平田幸子（法大）○[棄権]●清水明子（女性自衛官教育隊）
柴田瑞穂（中京女大）○[棄権]●小山夕希子（堺女高）
藤本麻希（大東大）○[２−0（3-1,2B-2）]●道祖土祥子（大東大）
新井千明（早大）○[２−０（1-0,2-1）]●国枝美香（同志社大）

　▼２回戦
吉田沙保里（ＡＬＳＯＫ綜合警備保障）○[フォール,1P0:12（3-0）]●吉田理乃（中京女大）
渡部悠香（日体大）○[フォール,1P0:53（5-0）]●平田幸子（法大）
柴田瑞穂（中京女大）○[２−０（2-0,3-0）]●藤本麻希（大東大）
松川知華子（ジャパンビバレッジ）○[２−０（2-0,TF7-0=1:21）]●新井千明（早大）

　▼準決勝
吉田沙保里（ＡＬＳＯＫ綜合警備保障）○[フォール,1P1:03（7-0）]●渡部悠香（日体大）
松川知華子（ジャパンビバレッジ）○[２−１（1-2,2-1,3-1）]●柴田瑞穂（中京女大）

　▼決勝
吉田沙保里（ＡＬＳＯＫ綜合警備保障）○[フォール,1P1:08（4-0）]●松川知華子（ジャパンビバレッジ）

【決勝】初戦、２試合目とも圧勝した吉田（赤）は決勝も約１分でフォール勝ち。

　【59kg級】＝13選手

　▼１回戦
佐藤文香（至学館高）○[フォール,1P0:59（6-0）]●小川由香里（環太平洋大）
渡利璃穏（至学館高）○[２−０（TF6-0=1:03,2-0）]●平野翔子（東海大）
正田絢子（網野ク）○[フォール,1P1:43（4-0）]●津田香耶（環太平洋大）
穐山光（日本文理大付高）○[２−０（1-0,TF7-0=0:13）]●中西郁美（東農大）
中田絵里子（早稲田大）○[フォール,1P0:53（5-0）]●齋藤貴子（自衛隊）

　▼２回戦
佐藤文香（至学館高）○[フォール,3P0:47（3-0=2:05,0-3=2:05,2-0）]●梶田瑞華（中京女大）
正田絢子（網野ク）○[フォール,1P0:46（4-0）]●渡利璃穏（至学館高）
山名慧（中京女大）○[フォール,2P0:23（TF7-0=1:23,3-0）]●穐山光（日本文理大付高）
中田絵里子（早稲田大）○[２−０（5-3,2-0=2:06）]●井上佳子（中京女大）

　▼準決勝
正田絢子（網野ク）○[フォール,2P0:55（2-0,4-0）]●佐藤文香（至学館高）
山名慧（中京女大）○[２−１（1-0,2-1,1-0）]●中田絵里子（早稲田大）

　▼決勝
正田絢子（網野ク）○[２−１（5-0,0-3=2:05,3-0）]●山名慧（中京女大）

【決勝】今秋の世界選手権を目指す正田（赤）が昨年優勝の山名を２−１で下す。

　【63kg級】＝７選手

　▼１回戦
立光志織（安部学院高）○[２−１（3-3B,3-2,2-1）]●渡部沙織（日体大）
工藤佳代子（自衛隊）○[２−１（1-2,3-0,3-2）]●丸山明子（青山学院大）
松川絵里香（日大）○[２−１（1-0,1-2,4-3）]●高橋海里奈（早稲田大）

　▼準決勝
伊調馨（ＡＬＳＯＫ綜合警備保障）○[フォール,1P1:09（6-0）]●立光志織（安部学院高）
工藤佳代子（自衛隊）○[２−０（3-0,3-1）]●松川絵里香（日大）

　▼決勝
伊調馨（ＡＬＳＯＫ綜合警備保障）○[フォール,1P=0:53（4-0）]●工藤佳代子（自衛隊）

【決勝】伊調（赤）がカウンターでバックを取り、またさきで初戦に続いてフォール勝ち。

　【67kg級】＝５選手

　▼１回戦
飯島千晶（安部学院高）○[２−０（TF7-0=0:34,TF8-0=0:53）]●梶本千晶（関大）

　▼準決勝
西牧未央（中京女大）○[フォール,2P0:24（3-0,6-0）]●飯島千晶（安部学院高）
新海真美（アイシンＡＷ）○[２−０（2-1,1-0）]●佐野明日香（自衛隊）

　▼決勝
西牧未央（中京女大）○[２−０（1-0,2-0）]●新海真美（アイシンＡＷ）

【決勝】西牧（赤）がチャンスを確実にものにしてポイントを取り、世界選手権代表を決めた。

　【72kg級】＝５選手

　▼１回戦
増尾優華（中京女大）○[２−０（4-0,2-0）]●宇野杏奈（日本体育大）

　▼準決勝
鈴木博恵（立命館大）○[フォール,1P0:28（6-0）]●増尾優華（中京女大）
田中希枝（中京女大）○[フォール,1P1:47（5-0）]●町田千明（慶大）

　▼決勝
鈴木博恵（立命館大）○[２−１（0-2,1-0,2-0）]●田中希枝（中京女大）

【決勝】ポスト浜口を占う一戦は、67kg級でならした鈴木（赤）が勝つ。

《ｉモード＝前ページへ戻る》

《前ページへ戻る》