アゼルバイジャンが3階級で五輪出場権を獲得…北京五輪予選最終ステージ第1戦第2日【2008年4月20日】









  【スイス・マルティニー、ビル・メイ記者】男子フリースタイルの北京オリンピックの出場権獲得予選最終ステージ第2日は4月19日、スイス・マルティニーで3階級が行われ、アゼルバイジャンが3階級で決勝まで進み、北京行きのキップを獲得した。

 84kg級で欧州3位の元ロシアのナウルズ・テムレゾフが優勝し、同じロシア出身のケタグ・ガズモフが96kg級を制した。60kg級ではザリムカン・ヘセイノフが決勝に進み、アテネ五輪王者のヤンドロ・クインタナ(キューバ)にフォール負けしたが、出場権は獲得。

 キューバは60kg級のクインタナのほか、84kg級でロイランディ・ズニガがアテネ五輪74kg級銀メダリストのゲンナディ・ラリエフ(カザフスタン)を3位決定戦で破って五輪出場権を獲得。この2階級で全階級での五輪出場が決まった。

 60kg級では2006年世界選手権決勝のカードが2回戦で実現。同年王者のセイェド・モハマディ・パフネカライ(イラン)が同2位のマイク・ザディク(米国)を2−1(1-0,0-1,1-0)で破ったが、第3ピリオドのパフネカラ攻撃のクリンチで防御ザディクがフライングを課せられ、警告を取られて終了。米国が猛抗議したが、判定は変わらなかった。

 各階級の成績は下記の通り。


 ◎ファイナル

 
【60kg級】=28選手出場

3位決定戦 Vitalij Korjakin(タジギスタン)○[2−1(0-3,4-1,1-0)]●Malkaz Kurdiani(グルジア)
3位決定戦 Seyed Mohammadi Panhekalaei(イラン)○[フォール、2P1:44(6-0=1:00,8-0)]●Ganzorig Mandakhnaran(モンゴル)
決    勝 Yandro Qintana(キューバ)○[2−0(1-0,3-0)]●Zalimkhan Heseynov(アゼルバイジャン)

 ※キューバ、アゼルバイジャン、イラン、タジギスタンが五輪出場権を獲得

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【84kg級】=28選手出場

3位決定戦 Harutyun Yenokyan(アルメニア)○[2−1(1-0=2:02,0-1=2:03,0-1=2:08)]●鈴木豊(日本)
3位決定戦 Roylandy Zuniga(キューバ)○[2−0(1-0=2:03,1-0=2:04)]●Gennadiy Laliyev(カザフスタン)
決    勝 Nauruz Temrezov(アゼルバイジャン)○[2−0(4-0,3-0)]●Ganzorig Chagnaadorj(モンゴル)

 ※アゼルバイジャン、モンゴル、キューバ、アルメニアが五輪出場権を獲得

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【96kg級】=28選手出場

3位決定戦 David Zilbermann(カナダ)○[2−0(2-1,3-2)]●Luis Vivenes(ベネズエラ)
3位決定戦 Ruslan Sheykhov(ベラルーシ)○[2−0(2-0,4-0)]●Shamil Citinov(アルメニア)
決    勝 Khetag Gazumov(アゼルバイジャン)○[2−0(2-1,4-0)]●Nicolai Ceban(モルドバ)

 ※ベラルーシとアルメニアはスポーツマンシップに反する行為があったため失格。アゼルバイジャン、モルドバ、カナダ、ベネズエラがが五輪出場権を獲得



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