【特集】強豪・阿部千波を破って2連覇…女子カデット43kg級・植野さくら【2008年4月27日】






 昨年6月の全国中学生選手権で史上7人目(女子は4人目)の3連覇を達成し、この4月に“最強の女子レス軍団”(愛知・至学館高=中京女大の付属高校)に進んでカデット43kg級に出場した阿部千波が敗れた−。殊勲を達成したのは、昨年の40kg級覇者の植野さくら(京都・網野高2年=左写真)で、2006年の同選手権37kg級決勝で敗れるなど、これまでの対戦は「すべて負けていた」という。

 今回は第1、2ピリオドとも0−0で、交互に取ったクリンチの攻撃権でそれぞれを確実に決めてピリオド・スコアが1−1へ。第3ピリオドは阿部が先に1ポイントを取ったが、ラスト45秒にタックルで1点を返し、阿部の終盤の反撃を抑えて振り切った。

 「気を抜いてしまって1点を取られた。そんなことで負けたくなかったので、必死になって取りにいきました」。涙声でその場面を振り返った植野は「ずっと負けていた。このあたりで勝たないと、もっと離されると思った」と、値千金の勝利に感慨無量
(右写真=第3ピリオドに勝って勝利を決めた植野)

 これまで何度闘っても「差が縮まったと」とは感じなかったという。今回も「運がよかったからでしょう」と実力で上回ったとは思っていない。「勝ったことはうれしいけど、課題がたくさん見つかりました。次に闘う時は実力で勝ちたい」と話し、次回の対戦でも勝つことを目標に、さらなる飛躍を誓った。



《iモード=前ページへ戻る》

《前ページへ戻る》