中国が3階級目の出場権を獲得…北京五輪予選最終ステージ第2戦第2日【2008年5月4日】






 【ポーランド・ワルシャワ、ビル・メイ記者】男子フリースタイルの北京オリンピック出場権獲得予選最終ステージ第2戦(最終戦)第2日は5月3日、当地で3階級が行われ、 120kg級は五輪開催国の中国のリアン・レイが優勝(右写真)。中国の男子フリースタイル3つ目の五輪出場権を獲得した。

 同級の2位はオットー・アウベリ(ハンガリー)が獲得。大会の2日前に欧州選手権で優勝したグルジア選手のドーピング失格が分かって出場権をはく奪されたグルジアは急きょアレクサンダー・モデバーゼを派遣したが、3位同士のプレーオフでラレス・シントーン(ルーマニア)に敗れて出場権獲得ならず。同国は6階級で五輪に出場する。

 ハンガリーは120kg級のオットー・アウベリのほか96kg級でゲルゲリー・キスが2位に入って五輪出場権を獲得。計3階級で五輪出場を確保。96kg級のプレーオフではポーランドが出場権を取り、同国は第2ステージまで1階級も取れていなかったが、第3ステージの2大会で3階級を獲得した。

 6階級で出場権を取っていた米国は60kg級のネート・ガリックがラマザン・カッムバロフ(トルクメニスタン)に敗れ、敗者復活戦へ進めずに五輪出場権を取れず。五輪に予選制ができた1992年バルセロナ五輪以降、男子フリースタイルで初めて五輪に選手を送れないことになった。

 各階級のファイナル成績は下記の通り。

(撮影=増渕由気子)


 ◎男子フリースタイル

 【60kg級】=28選手出場

3位決定戦 Martin Berberyan(アルメニア)○[2−0(1-0,4-1)]●Adam Blok(ポーランド)
3位決定戦 Jo Tong-Hyok(北朝鮮)○[2−1(0-1=2:28,3-0,1-0)]●Ganzorig Mandakhnaran(モンゴル)
決    勝 湯元健一(日体大)○[2−0(2-0,6-1)]●Kim Jong-Dae(韓国)
プレーオフ  Martin Berberyan(アルメニア)○[2−1(2-6,1x-1,3-1)]●Jo Tong-Hyok(北朝鮮)

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 【96kg級】=21選手出場

3位決定戦 Tumurkhuu Enkhamgalan(モンゴル)○[フォール、1P1:45(F3-0)]●Leon Rattigan(英国)
3位決定戦 Mateusz Gucman(ポーランド)○[フォール、2P0:33(2-0,2-0)]●Anil Kumar Mann(インド)
決    勝 Vincent Aka Akesse(フランス)○[2−1(1-@,1-0,3-1)]●Gergely Kiss(ハンガリー)
プレーオフ  Mateusz Gucman(ポーランド)○[2−0(@-1,1-0=2:17)]●Tumurkhuu Enkhamgalan(モンゴル)

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 【120kg級=19選手出場

3位決定戦 Alex Modebadze(グルジア)○[フォール、1P0:44(F3-0)]●Nestoras Batzelas(ギリシャ)
3位決定戦 Rares Chintoan(ルーマニア)○[2−0(2-0,7-0=0:51)]●Jose Cuba(スペイン)
決    勝 Liang Lei(中国)○[2−0(1-0,3-0)]●Otto Aubeli(ハンガリー)
プレーオフ  Rares Chintoan(ルーマニア)○[2−1(0-1=2:09,3-1,3-0)]●Alex Modebadze(グルジア)



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