カザフスタンが5階級目の五輪出場権獲得…北京五輪予選最終ステージ第1戦第1日【2008年5月10日】






 【イタリア・ローマ、ビル・メイ記者】男子グレコローマンの北京オリンピック出場権獲得予選最終ステージ第1戦は5月9日、当地で開幕、2階級が行われ、84kg級で2006・07年欧州3位のメロニン・ヌモンビ(フランス)が今年のアジア3位のアンドレイ・サモキン(カザフスタン)を破り、フランスのグレコローマン4人目の五輪出場権を取った。ヌモンビはやや防御的な相手に対して得意のリフトを仕掛けるチャンスがなかったものの、一方的な試合で2−1、2‐0で快勝した。サモキンはカザフスタンのグレコローマン5階級目の五輪キップ獲得。

 3位決定戦では、ウクライナのベテランのオレクサンダー・ダラガンが勝ち、アテネ五輪に続いての五輪出場権獲得。もう1試合はアーチュー・ミチャルケビッチ(ポーランド)が相手のラフファイトに耐えて勝ち、8年ぶりのオリンピック出場へ。

 55kg級は、2006年ドーハ・アジア大会金メダリストチアオ・フアフェング(中国)が決勝で昨年の世界ジュニア王者のアレクサンダー・コンスタディノフ(ブルガリア)不戦勝で勝ち、中国2階級目の出場権を獲得。

 19歳ながら大技で定評のあるコンスタディノフのリフト技が見られなかったので体育館の観客はがっかり。準決勝の試合であごをぶつけられて切られたためで、ブルガリア役員によると、縫うこともも必要な状況でやむをえず棄権したという。
コンスタディノフは出場権を持って帰っても、国内で一昨年欧州2位のベネリン・ベンコフと北京五輪の代表を争うという。

 3位決定戦はラシャ・ゴギタデーゼ(グルジア)がフィンランド選手相手に第3ピリオドに2度返されながらも自分の攻撃のチャンスにうまいタイミングでリフトし、相手を背中から落として逆転。五輪出場権を獲得。
もう1試合は元欧州王者のロマン・アモヤン(アルメニア)が文句なしのレスリングでポーランド選手に勝ち、北京五輪行きキップをつかんだ。

 各階級の成績は下記の通り。 


 ◎男子グレコローマン

 【55kg級】=25選手出場

3位決定戦 Lasha Gogitadze(グルジア)○[2−1(0-2,3-0,4-2)]●Ville Kaki(フィンランド)
3位決定戦 Roman Amoyan(アルメニア)○[2−0(2-0,3-1)]● Mariusz Los(ポーランド)
決   勝 Jiao Huafeng(中国)○[不戦勝]● Aleksandar Kostadinov(ブルガリア)

 ※中国、ブルガリア、グルジア、アルメニアが出場権獲得

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 【84kg級】=36選手出場

3位決定戦 Artur Michalkiewicz(ポーランド)○[2−1(1-@,@-1,2-1)]● Nenad Sugaj(クロアチア)
3位決定戦 Oleksandr Daragan(ウクライナ)○[2−0(@-1,2-0)]● Attila Batky(スロバキア)
決   勝 Melonin Noumonvi(フランス)○[2−0(2-1,2-0)]● Andrey Samokhin(カザフスタン)

 ※フランス、カザフスタン、ポーランド、ウクライナが出場権獲得



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