藤村義(自衛隊)は五輪出場権を取れず…北京五輪予選最終ステージ第1戦第2日【2008年5月10日】






 【イタリア・ローマ、ビル・メイ記者】男子グレコローマンの北京オリンピック出場権獲得予選最終ステージ第1戦第2日は5月10日、イタリア・ローマンで3階級が行われ、 66kg級の藤村義(自衛隊)は初戦の2回戦で欧州5位のティチアーノ・コッリガ(イタリア)に納得できないジャッジで黒星。
コリッガが準決勝でイラン選手に敗れたため敗者復活戦に回れず、五輪出場権を獲得することができなかった。

 60kg級と96kg級は、日本は出場権を獲得済みのため出場していない。

 藤村の成績は下記の通り。

(撮影=ビル・メイ)


 ◎男子グレコローマン

 
【66kg級】藤村義(自衛隊)    31選手出場

1回戦  BYE

2回戦 ●[1−2(1-@,3-0,0-3)]Tiziano Corriga(イタリア)

 《試合経過》第1ピリオドのスタンド戦は両者と決定力に欠け0−0。グラウンドの攻防もお互いに守り、ラストポイントを取ったイタリアが先取。第2ピリオド、藤村はうまく相手の腕を取ってバックに回って1−0。藤村のグラウンドの攻撃では、すぐエスケープされてスタンド戦へ。押し出されそうになった藤村だが、うまくかわし、相手が審判に抗議しようとする瞬間、藤村が後ろからタックルして2−0。防御で30秒守り切り3−0.

 第3ピリオド、また守り合いの展開となってスタンド戦は0−0。ボールピックアップで藤村が先に攻撃権を獲得。30秒、守られて0−1.藤村は相手のリバースウェストロックに対してあと1、2秒のところまで守ったものの、相手はラストチャンスに自分の足で藤村の腕を絡めて向こう側に飛び、返して試合終了。藤村が「足だ」と抗議したものの、ビデオチェックもなく、判定はそのまま。地元びいき判定としか思えない納得できないジャッジで敗れた。

【2回戦1P】相手の俵返しを守る藤村(赤)だが1−1で先制される。 【2回戦1P】相手は手をつかんだままだが、審判は注意せず。 【2回戦2P】藤村が腕取りからテークダウンで1点先制。 【2回戦3P】ラスト1秒、右腕を相手の足にはさまれ体が返った。


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