鶴巻宰(自衛隊)中村淳志(関西)とも五輪出場権を取れず…北京五輪予選最終ステージ第1戦最終日【2008年5月12日】






 【イタリア・ローマ、ビル・メイ記者】男子グレコローマンの北京オリンピック出場権獲得予選最終ステージ第1戦最終日は5月11日、イタリア・ローマンで2階級が行われ、74kg級の鶴巻宰(自衛隊)、120kg級の中村淳志(関西)とも五輪出場権に手が届かなかった。

 鶴巻は1回戦でスロベニア選手に敗れ、その選手が決勝へ進めず、敗者復活戦に回ることなく大会を終えた。中村は初戦の2回戦で世界12位のパナギオティス・パパドポウロス(ギリシャ)にフォール負け。パパドポウロスが決勝に進み、敗者復活戦へ回ることができたが、元ロシアのアゼルバイジャン選手に敗れ、上位進出はならなかった。

 この日で予選第1戦が終了。日本は4階級とも出場権を取れず、5月23〜25日の第2戦(=最終戦、セルビア・ノビサド)にかけることになった。


 ◎男子グレコローマン

 【74kg級】鶴巻宰(自衛隊)      36選手出場

1回戦 ●[1−2(0-3,3-0,1-3)]Jure Kuhar(スロベニア)

 《試合経過》第1、2ピリオドともにスタンド戦は0−0に終わり、ボールピックアップは鶴巻の有利。第1ピリオドは相手のローリングで先取されて有利さを生かせなかったが、第2ピリオドにガツレンチがきれいに決めて、ピリオドスコアは1−1。

 第3ピリオドも0−0のあと、グラウンドの攻防では相手が上でスタート。鶴巻が守って1−0。攻撃に転じてリバースウェストロックからがぶりを取って返そうとしたものの、相手の体が柔らかく、上になられて逆転され、そのまま試合終了。

【1回戦1P】グラウンドの防御でガッツレンチを受けた鶴巻(赤)。 【1回戦2P】1ピリオドを先取され、ばん回を目指して闘う。 【1回戦2P】グラウンドの攻撃でガッツレンチを決め五分へ。 【1回戦3P】グラウンドの攻撃でバランスを崩し痛恨の失点。

 【120kg級】中村淳志(関西)     22選手出場

1回戦  BYE

2回戦 ●[フォール、1P1:11(F0-6)]Panagiotis Papadopoulos(ギリシャ)

 《試合経過》第1ピリオド、最初の1分間は押し合って0−0。ボールピックアップは相手の攻撃でスタート。すぐリフトされ、空中で返されて背中からマットに落とされてそのままフォール負け。

【2回戦P】スタンド戦こそ互角に闘った中村(赤)だが、(左写真)、グラウンドになると大きなリフトで一気にフォール負け(右3枚写真)。

敗者復活戦 ●[0−2(0-7=1:17,0-5=0:20)]Anton Botev(アゼルバイジャン)

 《試合経過》欧州ジュニア2位のの実績を持つ相手にから“足払い”のよう微妙な名タックルでテークダウンされ、ローリングで0−3とリードを許す。グラウンドの防御で2度のガツレンチを受けてしまってピリオド終了。第2ピリオド、四つ組みから豪快なスープレックスを決められ、5点を取られて試合終了、

【敗復戦1P】足払いのようなたっくるで1点を取られた中村(赤) 【敗復戦1P】ガッツレンチを受けて0−3へ。 【敗復戦1P】グラウンド戦でも回ってしまい、0−7へ。 【敗復戦2P】世鶫から豪快なスープレックスを決められた。


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