飯室雅規(自衛隊)は3回戦で敗れ、出場権獲得ならず…男子グレコローマン北京五輪予選第2戦第2日【2008年5月24日】






 【セルビア・ノビサド、ビル・メイ記者】男子グレコローマンの北京オリンピック出場権獲得予選最終ステージ第2戦(最終戦)第2日は5月24日、当地で行われ、66kg級の飯室雅規(自衛隊)は3回戦でゲオルギオス・ブキス(ギリシャ)に黒星。ブキスが準決勝で敗れたため、敗者復活戦に回れず上位進出ならず、五輪出場権を手にできなかった。

 飯室は1回戦でアジア選手権5位のガービンダー・シン(インド)、2回戦で欧州5位のティチアノ・コッリガ(イタリア)を破っていた。


 飯室の成績は下記の通り。(撮影もビル・メイ記者)


 ◎男子グレコローマン

 
【66kg級】飯室雅規(自衛隊)   28選手出場

1回戦 ○[2−1(BB-3,1-2,AL-2)]Gurbinder Singh(インド)

 《試合経過》アジア5位の選手に対して、飯室が第1ピリオド、胴タックルとがぶり返しで3点のリードを許してしまった。しかしラスト30秒のグラウンドの攻撃の時に俵返しを決め、3−3のビッグポイント差で先取。第2ピリオドは0−0のあと、グラウンドの防御で守り切って1−0。しかし攻撃で俵返しを失敗し、相手が上になってスコアは1−2へ。ピリオドスコアは1−1へ。

 第3ピリオド、スタンドで0−0のあと、飯室はボールピックアップに勝ってグラウンドの攻撃権。ポイントは取れなかったものの、最後に相手の必死のがぶり返しを切って、次のラウンドに進んだ(注=公式記録は2−2となっている)。

2回戦 ○[2−1(2-1,1-2,3-0)]Tiziano Corriga(イタリア)

 《試合経過》欧州5位であり、ローマ予選5位に終わった相手との試合は、3ピリオドともグラウンドの攻防で決まった。第1ピリオド、飯室はローリングしたが、相手にエスケープされ押し出され1−1。しかし、ラスト30秒の防御を守り切ってこのピリオドを先取。第2ピリオド、飯室は防御を守り切って1−0。しかし、攻撃の時、相手に立てられてしまい、スイッチされて1失点。飯室は30秒でポイントを取れなかったため1−2でこのピリオドを落とした。

 第3ピリオド、0−0のあと飯室の防御でスタート。守り切り、攻撃では低い俵返しを決めて3−0。


3回戦 ●[1−2(1-2,3-0,@L-1)]Georgios Bukis(ギリシャ)

 《試合経過》スタンドはいずれのピリオドもポイントがなく、勝負はグラウンド攻防へ。第1ピリオド、飯室は防御で守り切って1点を取ったものの、攻撃でがぶり返しをミスして相手が上なり1−1へ。そのまま30秒が経過して相手に1点が加えられて1−2。第2ピリオドは飯室がローリングで1−0。それから防御で守り切って2−0。

 第3ピリオド、32歳の相手に疲れが見え、飯室はスタンド戦から積極的に攻めたが決定力がなく、コーションもなし。ボールピックアップで防御となった飯室は、まず守り切って1点。攻撃では、相手に足をうまくフックされたりしてローリングが決まらず、コーションももらえずに試合終了。



《iモード=前ページへ戻る》

《前ページへ戻る》