ウクライナ、アルメニアが6階級目の五輪出場権獲得…男子グレコローマン五輪予選第2戦最終日【2008年5月26日】






 【セルビア・ノビサド、ビル・メイ記者】男子グレコローマンの北京オリンピック出場権獲得予選の最終ステージ第2戦(最終戦)最終日は5月25日、当地で行われ、2006年に中国・広州で行われた世界選手権の74kg級で優勝したウラジーミル・シャツキー(ウクライナ)が同級で優勝。予選の最後にして中国にもう一度行くことを決めた。シャッキーはアレクサンドル・キキノフ(ベラルーシ)に大技を掛けて安定した勝利。2度目の五輪で、負けたキキノフもアテネ五輪に続いての連続出場。

 ウクライナは120kg級でも昨年のワールドカップ個人優勝のオレクサンダー・チェルネツキーが2位になり、男子グレコローマンで5、6人目の北京行きを決めた。ウクライナの男子フリースタイルは6階級、女子は4階級で出場権を獲得しており、計16階級で北京へ。18階級のフルエントリーを決めたロシアに続き、米国(6−6−4)、アゼルバイジャン(6−7−3)並ぶ出場権獲得となった。

 120kg級の決勝は昨年欧州3位のジャルマー・ショベリー(スウェーデン)が勝った。

 最後のイスを争う3位同士のプレーオフは、74kg級は準決勝で鶴巻宰(自衛隊)を破った2006年世界ジュニア王者のアルセン・ユルファラキャン(アルメニア)が勝ち、アルメニア6枚目のキップ。120kg級はイワン・イワノフ(ブルガリア)が同国ブルガリアの6枚目の北京行きキップを獲得した。

 74kg級では、32歳のマルコ・イェルハンヌクセラ(フィンランド=00年シドニー五輪銅、04年アテネ五輪銀)が4度目のオリンピックに挑んだものの、3位決定戦で2006年アジア2位のババンヤンデフ・モジュトバ(イラン)に対してエネルギーを燃やし尽くして夢断たれた。

 各階級のファイナル結果は下記の通り。


 ◎男子グレコローマン

 【74kg級】=27選手出場

3位決定戦 Babajanzadeh Mojtaba(イラン)○[2−1(0-3,3-2,4-1)]●Marko Yli-Hannuksela(フィンランド)
3位決定戦 Arsen Julfalakyan(アルメニア)○[2−0(2-0,6-0=0:51)]●Goran Bulatovic (モンテネグロ)
決   勝 Vladimir Shatskikh(ウクライナ)○[2−0(4-1,3-0)]●Aliaksandr Kikinov(ベラルーシ)
プレーオフ Arsen Julfalakyan(アルメニア)○[2−1(1-@L,@L-1,2-0)]●Babajanzadeh Mojtaba(イラン)

 ※ウクライナ、ベラルーシ、アルメニアが五輪出場権獲得

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 【120kg級】=20選手出場

3位決定戦 Revaz Chelidze(グルジア)○[2−0(3-2,@L-1)]●Ralf Boehringer(ドイツ)
3位決定戦 Ivan Ivanov(ブルガリア)○[2−0(@L-1,@L-1)]●Liu Deli(中国)
決   勝 Jalmar Sjoberg(スウェーデン)○[2−1(2-0,1-2,@L-1)]●Oleksandr Chernetskyi(ウクライナ)
プレーオフ Ivan Ivanov(ブルガリア)○[2−0(2-0,@L-1)]●Revaz Chelidze(グルジア)

 ※スウェーデン、ウクライナ、ブルガリアが五輪出場権獲得



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