【特集】さえたガッツレンチの連続技…男子53k級・高橋侑希【2008年6月16日】
昨年の53kg級の覇者、高橋侑希(三重・正和)が、同じ53kg級で6試合に快勝して2連覇を達成。沼尻直杯(最優秀選手賞)を獲得した(右写真は決勝=赤が高橋)。
準決勝までの5試合の総ポイントが60−3(フォール勝ち1試合を含む)で、1ピリオド平均のタイムは59秒。決勝の伊藤和真(大阪・山田)戦も、強烈なガッツレンチを連続で決め、1分1秒、1分6秒の2ピリオド連続のテクニカルフォールで圧勝した。
「だれが相手でもかける自信がある」というガッツレンチは、「日ごろの練習で培ったものです」とサラリ。寝技に持ち込むためのタックルの練習も欠かさず、「タックルとガッツレンチの2本立てで頑張ってきました」と言う。
高校へ進んでの目標はもちろん1年生でのインターハイ王者。そのために「技をさらに磨き、練習ひとつひとつを、さぼることなく真剣にこなしていきたい」と言う。
小学校5,6年生の時に2年連続で全国王者になりながら、中学1年生の全国大会は初戦敗退という経験を持っており、「高校に進んだら、この優勝はなしにして考えたい。0からのスタートです」と、おごることなく前進を誓った。
(文=樋口郁夫、撮影=矢吹建夫)