“田南部力教室”が終了…全日本女子合宿【2008年6月22日】







 6月19日からの全日本女子チームの合宿(東京・ナショナルトレーニングセンター)に特別コーチとして参加して指導していたアテネ五輪銅メダリスト、田南部力・警視庁コーチの指導が21日、終了。栄和人ヘッドコーチ(中京女大職)は「女子では使われていない多くの技を指導してくれ、これまでの女子の合宿にはなかった新鮮な練習ができた」と振り返った。

 五輪で銅メダルを取っただけに、田南部コーチの技術はハイレベル。アンクルホールドや“タナベ・スペシャル”とも言われたまたさきなどを中心に、いろんな攻撃パターンや相手の動きに応じた攻撃方法を紹介してくれたという。「練習が終わっても、選手が田南部コーチを離さず、どん欲に技を学び、スパーリングすら頼んでいた。これまでの合宿にはありえなかった」(栄ヘッドコーチ)とのことで、田南部コーチは「女子選手の意識の高さに驚いた」と、その積極さにやりがいを感じた様子だ。

 この日は日本協会の福田富昭会長も訪れ、北京五輪代表4選手一人ひとりに適格なアドバイスを送り、激励した。栄ヘッドコーチは「田南部コーチを派遣してくれた警視庁の土方政和監督(日本協会強化副委員長)に感謝したい。これからも、機会があれば女子の合宿にもどんどん来てもらいたい。会長が真剣に選手にアドバイスを送るなど、日本協会を挙げた支援に感謝するとともに、期待に絶対にこたえたい」と話した。

 合宿は23日まで行われる。



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