松永共広(ALSOK綜合警備)が2位、加藤賢三(自衛隊)は3位…ドイツ・グランプリ最終日【2008年6月23日】







 【ドルトムント(ドイツ)、ビル・メイ記者】北京オリンピックへ向けて、国際合宿、試合出場をこなし、五輪前の最後の準備として欧州遠征している日本代表チームは6月22日、ドイツ・ドールトムンドで行われた「ドイツ・グランプリ」最終日に出場。フリースタイル55kg級の松永共広(ALSOK綜合警備保障)は決勝へ進んだものの、昨年世界2位のバヤラー・ナランバータル(モンゴル)を攻めることができず、0−2で敗れて2位に終わった。

 グレコローマン96kg級の加藤賢三(自衛隊)は銅メダルを獲得。

 この大会に出場した6選手(五輪選手ではないフリースタイル74kg級の鈴木崇之を含む)全員がメダルを獲得た。

(撮影=保高幸子)


 ◎フリースタイル

 
【55kg級】松永共広(ALSOK綜合警備保障)    2位=8選手出場

1回戦 ○[フォール、1P=1:55(F4-0)]Marcin Pawlak(ポーランド)

 《試合経過》松永は両脚タックルに入られたが、払い腰のような投げで返し、すぐ押さえてフォール。

準決勝 ○[2−0(7-0=1:45,7-0=1:43)]Christoph Ewald(ドイツ)

 《試合経過》 第1、第2ピリオドに同じ展開。ともに中盤に松永が脇くぐりタックルでポイントを取り、それからガッツレンチ3回でテクニカルフォール。

決 勝 ●[0−2(0-3,0-1=2:06)]Bayaraa Naranbaatar(モンゴル)

 《試合経過》世界2位の相手は組み手がよく、松永の動きを制した。第1ピリオド後半に相手が腕取りからタックルに入って、松永は場外へ。松永はまたラストポイントを取って勝つチャンスがあり、ローシングルで相手の足首をつかまえたが、相手が我慢して、ひじ、ひさがマットに着いていないので、ポイントをもらえなかった。ラスト5秒、トー・ホールドを仕掛けたが、相手が上になって0−3。第2ピリオド、松永が攻めることができずに0−0。ボールピックアップは相手が攻撃権を取り。松永がカウンターの投げを掛けたものの、場外に出されて試合終了。

1回戦第1P 準決勝第2P 決勝第1P 表彰式

 ◎グレコローマン

 
【96kg級】加藤賢三(自衛隊)    3位=8選手出場

1回戦 ●[0−2(0-6=1:00,4-6)]Vladzimir Berdzik(ベラルーシ)

 《試合経過》加藤は第1ピリオド、相手のきついガツレンチを止められなくて先取された。第2ピリオド、1回一本背負い投げ決めて3−0としたが、その後、首投げを2回失敗してローリングされた。相手が決勝戦に進み、加藤は3位決定戦へ。

三決戦 ○[2−1(2-1,0-5,@-1)]Andrzej Deberny(ポーランド)

 《試合経過》グラウンドの攻防で、加藤は第2ピリオドに勝つチャンスがあったが、ローリングされ、ピリオドスコア1−1へ。第3ピリオドのグラウンドの防御はエスケープし、相手のアタックをそらして勝利。自信につながる銅メダルを獲得した。

1回戦第2P 3位決定戦第2P 表彰式

 《ファイナル》

 ◎フリースタイル


【55kg級】Bayaraa Naranbaatar(モンゴル)○[2−0(3-0,1-0=2:06)]●松永共広(日本)

【96kg級】Alexsey Krupniakov(キルギス)○[2−0(1-0,2-0)]●Stefan Kehrer(ドイツ)

【120kg級】Bartolomiej Bartnicki(ポーランド)○[2−0(1-0,1-0)]●Zhao Haiyu(中国)

 ◎グレコローマン

【55kg級】Jasnier Hernandez(キューバ)○[2−0(2-1,4-0)]●Mariusz Los (ポーランド)

【96kg級】Mehmet Kasim Aras(ドイツ)○[2−0(2-1,5-0=1:10)]●Vladzimir Berdzik(ベラルーシ)

【120kg級】Mijain Lopez Nunes(キューバ)○[フォール、2P=0:20 (4-1,F3-0)]●Iosif Chugoshvili(ベラルーシ)



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