湯元と高塚が火花「絶対に自分が五輪に出る」…明治乳業杯全日本選抜選手権第1日抽選【2008年6月25日】






 フリースタイル60s級の北京オリンピック代表選考会を兼ねる明治乳業杯全日本選抜選手権第1日の計量と組み合わせ抽選会が24日、青山学院大学で行われた。5月初めのポーランドでの五輪最終予選で五輪出場権を獲得し、第1シードとして臨む湯元健一(日体大助手)、昨年12月の天皇杯全日本選手権の覇者で第2シードの高塚紀行(日大コーチ)など9選手が計量をパスし、25日の本番を迎えることになった(右写真:前後して計量器に乗った高塚=右=と湯元)

 組み合わせは、1回戦シードの湯元は、2回戦で清水聖志人(クリナップ)と小田裕之(国士大)の勝者と対戦。大会V2を目指す大沢茂樹(山梨学院大)は湯元のブロックに入り、初戦は2007年アジア選手権2位の大館信也(自衛隊)と対戦。“湯元ブロック”は超激戦区となった。

 高塚の初戦は内村勇太(拓大)で、アテネ五輪銅メダリストの井上謙二(自衛隊)と同ブロック。ともに順当に勝ち上がれば、準決勝での対戦が予定される。

 湯元は「五輪には自分が出るつもりで調整してきた。これで負けたら仕方がないくらい」と万全の様子。一足先に五輪代表を決めた日体大の先輩で、この日欧州遠征から帰国した松本慎吾(一宮運輸)らも「大丈夫」と太鼓判を押している。対する高塚も「負けたら最後だと思っています」と明日の試合にピタリと照準を定めてきた。「(日大の)富山英明監督には、『足が動けば、(お前が)一番強い』と言われた」と持ち味の運動能力で勝負することを誓った。

 五輪出場の夢をかけ、9人の戦士たちが25日、代々木第2のマットに立つ。

(文・撮影=増渕由気子)



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