明治乳業杯全日本選抜選手権 優勝選手の声【2008年6月26日】






 男子フリースタイル66kg級・小島豪臣「やっぱり優勝は気持ちいいです。目指していた北京五輪には行けず、思うように練習できなかったけれど、モチベーションを上げて頑張ってきた。この大会は何が何でも優勝しないと、というプレシャーがあった。余裕もあったけど、プレッシャーの方が強かった。

 (池松ともう一度やりたいかとの問いに)やりたいですし、負ける気はしない。もう1度闘って、勝って(池松との争いを)終わりにしたい」
(右写真の赤)


 男子フリースタイル96kg級優勝・磯川孝生「(3試合とも圧勝に)いや、全然ダメです。試合前に右足首をけがして、10日くらいレスリングができなくて、ぶっつけ本番で試合に臨みました。(それでも失点はゼロ)それは今日の課題でした。足が痛いなら足に触らせなければいいんだという気持ちで闘いました。

 (第一人者の小平清貴が引退して)小平先輩の次は自分がこの階級を引っ張っていくと決めて練習をしていました。まだまだ未熟ですけど、これからの4年間は死に物狂いで練習したいと思っています。できることなら、今でも小平先輩に胸を貸してほしいです。ボクにとってはそれぐらい大きな存在です」


 男子グレコローマン60s級・北岡秀王「(初の“日本一”を獲得して)笹本さんも隆太郎(松本=日体大)も出ていなかったけど、2人が出ていないから絶対に優勝したいと思っていました。優勝は素直にうれしいです。他の選手には負けられないですから。スタンドでポイントを取りたいと思っていました。

 (3月のアジア選手権3位が自信になったか、という問いに)自信というか、がんばろうという気持ちにはなりましたね。今後は国体や全日本選手権があるので、いい成績を残してロンドン五輪に向けて励みにしたい。(笹本睦と対戦したいか、との問いに)負けたまま終わりにはしたくないので、もう一度挑戦したいとは思っています」


 男子グレコローマン66s級・清水博之「(キャリアを通じて初の“日本一”)正直うれしいです。まさか自分が取れるとは思っていなかったので。(準決勝で優勝候補の藤村義を下す)うれしかったですけど、ボールピックアップで決まった部分があったので複雑でしたね。ポイントを取って勝ちたかったです。

 (高校時代には全く実績のない選手だった)厳しい練習を続けても勝てなかったので、あきらめて辞めたくなったこともありました。今大会も結果を残せなかったら辞めるという気持ちでした。はい、選手生命をかけていました。これからは一つ一つの大会で結果を残せるようにがんばっていきたいです」


 男子グレコローマン120s級・新庄寛和「(連覇を達成して)内容は悪かったですけど、とりあえず勝てて良かったです。せっかくアジアで3位になったのに、国内で負けてしまったら何なんだという話になってしまいますから。(今大会で注意した点は)スタンドでポイントが取れるように心がけていました。

 ただ、決勝では見合ってしまいました。足を使っての失点もあってので、このあたりは課題です。(北京五輪には出場できず)4年後は自分も29歳になるので体力的に大きな向上は期待できないかもしれません。技術をしっかり磨いて上を目指したいと思っています」

(文=渋谷淳、撮影=矢吹建夫)



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