日本代表チームが大会前最後の合宿スタート【2008年10月8日】



 世界女子選手権(11月11〜13日、東京・代々木競技場第1体育館)の日本代表を含む全日本女子チームが10月7日、東京・ナショナルトレーニングセンター(NTC)でスタート。大会前の最後の調整練習に入った。

 NTCには、すでに米国などが入っており、この日もカナダ・チームが成田空港から練習中に到着。練習の最後には米国チームやアフリカの選手が練習のためにレスリング場に姿を見せ、闘う相手に見つめられたこともあってチームには緊張感が漂った。

 出場を辞退した伊調千春・馨の姉妹も練習に参加。大会では選手の第2セコンド(2人のセコンドのうち、試合中はマットから離れた場所で待機するセコンド)につく予定で、マットサイドから、あるいはピリオドの合間に選手にアドバイスを送ることになった(右写真=選手を激励する富山英明強化委員長)

 栄和人監督(中京女大職)は「一番辛かった時のことを思い出せ。(坂本)真喜子は2度のオリンピックを逃し、レスリングをやめようと思いつめた。辛かった時のことを思い出し、今こうして世界選手権に臨める幸せさを感じて、その思いをすべてぶつけろ」など、代表選手1人1人に世界選手権を迎えるにあたっての意識を高める言葉をかけた。「ここまできたら、技術うんぬんより気持ちをいかに高めるかが大事。どの選手にもベストの状態で闘わせたい」と話した。

 9日までNTCで練習し、9日夜に選手宿舎となる都内のホテルに移動する。

8度目の世界一を目指す吉田沙保里 初の世界一を目指す坂本真喜子

《iモード=前ページへ戻る》
《前ページへ戻る》