【特集】「トキめき新潟国体」への準備は万全!…新潟市国体競技課・小川剛さん【2008年11月17日】



 トキめき新潟国体のリハーサル大会として行われた全日本大学選手権。半年以上前から必死に切り盛りしていたのが、新潟市役所・国体レスリング競技担当の小川剛さん。レスリング競技と大会運営を知るため、5月の東日本学生リーグ戦を皮切りに、ビッグマッチの度に東京へ足を運んだ。

 分からないことがあると、日本協会に電話で問い合わせしてしっかり確認。協会の武田明子事務局員が「きのうは電話がなかったから、さびしかったわ」と言うほど連日の“ラブコール”攻勢。武田事務局員によると、土日曜でも携帯に電話がかかってくるそうで、「土曜、日曜を返上して準備に力を注いでいるみたい」という熱の入れようで迎えた大会だった(左写真=小川さんと武田事務局員。左後方は東日本学連の関貴史委員長)

 準備を万全にしたつもりでも、いざ動き出してみると、想定していなかったことが次々と起き、右往左往することもしばしば。「来年に向けて、考えなければならないことばかり。想定していないことは必ず起きるもの。防ぐというより、その時にどう対応するかを考えていきたい。そのためには、1人で何でもやるのではなく、多くの人で分担して仕事をやっていくことが大事」という教訓を得たという。

 自らは巻高校〜新潟大学で野球をやっており、レスリングとは無縁。しかし巻高校のある西蒲原郡(現新潟市)は1968年メキシコ五輪金メダリストの宗村宗二さんの出身地。なじみのあるスポーツではあったという。4月から何度も上京して大会を視察し、レスリング協会に知り合いも多くなって大会を迎えることができた。「やりやすい環境はつくれたと思います。来てくれた人に、よかったと思えるような大会を目指して、さらに頑張っていきたい」と言う。

 閉会式の閉会宣言では、某学生連盟役員が「全日本大学選手権兼トキめき新潟国体リハーサル大会を終了します」と言うべきところを、「リハーサル大会」を落として言ってしまった。「新潟国体、終了しましたね」という声に、「いえいえ。これで終わりにするわけにはいきません」と苦笑いし、「本番を見ていてください」と言わんばかり。今回出てきた問題点・反省点を解決し、来年の新潟国体(レスリング競技は9月27〜30日)は立派な大会になることだろう。


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