【特集】拓大・須藤元気新監督に聞く【2008年12月25日】
男子フリースタイル66s級で米満達弘が優勝、同60s級では内村勇太が3位。男子グレコローマン66s級で岡本佑士が、74s級で岡太一がそれぞれ3位に入賞と活躍をみせた拓大。そこで11月に同校の新監督に就任した須藤元気氏(右写真)に大会の感想と、今後の方針を聞いてみた。
――全日本選手権の感想からお願いします。
須藤 自分がやっていた頃とルールが大きく変わってしまいましたね。自分が選手の頃は、下がればすぐにパッシブを取られていたのですが、今は下がっても反則にならないんですね。反則にならないからといって、私は弱気になってはいけないと思うんです。それは精神的に弱気になっているわけで、選手には精神的なことも伝えていきたいですね。
――ルールで勝つための練習とかではなくてですか。
須藤 そうですね。今のルールだと、運の強さも強さのうちに入ってしまいますよね。運も実力のうちといってしまえば、そこまでなのですが。
――ルールの問題は難しいですね。
須藤 できれば、うちの選手たちには実力が発揮できるようにダイナミックな動きができる選手になっていってほしいと思っています。
――さすがはプロ格闘技経験者の意見ですね。
須藤 自分が就任したからというわけではないのですが、マスコミに注目されるというのは、うちの選手たちにとってもチャンスだと思うんです。
――精神的にもたくましくなる?
須藤 そういった部分もあると思います。拓殖大学は25日〜28日まで合宿をやります。全日本前は時間もあまりなく、選手を見られなかったのですが、合宿には全日程参加するつもりです。指導者として長い目で見ていきたいのですが、すぐに結果が求められる世界でもあるので、できる限りのことをやっていくつもりです。
(聞き手=三次敏之、撮影=矢吹建夫)