2006年度天皇杯全日本選手権第2日 決勝記録・写真


※撮影=矢吹建夫

 【男子フリースタイル66kg級】

小島豪臣(周南システム産業)○[2−1(0-3,3-2,3-0)]●米満達弘(拓大)

 《経過》第1ピリオドは0−0。コイントスで負けた米満だが、相手の攻撃をうまく返して3点を獲得。第2ピリオドは小島のがぶり返しを米満がうまい身のこなしで1点につなげ、ローリングで2−0へ。しかし小島は素早く立ち上がると、腰投げで投げて3点を獲得。3−2と逆転した。

 第3ピリオドも0−0。コイントスで勝った小島が、今度はしっかりとテークダウンを決め、けりをつけた。
第3ピリオド、クリンチからしっかりとタックルを決め、小島(赤)がアジア2位の貫録を示す。

 【男子フリースタイル74kg級】

 ▼決勝
長島和幸(クリナップ)○[2−1(5-0,0-1=2:04,4-3)]●萱森浩輝(新潟・新潟県央工高教)

 《経過》第1ピリオドは長島がタックルのニアフォールで2点を取り、相手のタックルをカウンターの腰投げで返して5−0。第2ピリオドは0−0のあと、コイントスで勝った萱森がテークダウンを決めた。

 決勝の第3ピリオド、萱森のタックルを長島が返して2−2。もう1度、萱森のタックルを長島が返す、今度は長島のみが2点。萱森がすぐにバックを取ったが1点を返したにとどまり、4−3で長島の手が上がった。
タックル返しがさえた長島(青)。ライバル小幡との対戦はなかったが、初の日本一へ。

 【男子グレコローマン55kg級】

 ▼決勝
豊田雅俊(警視庁)○[2−0(TF6-0=1:05,4-0)]●平井進悟(ALSOK綜合警備保障)

 《経過》第1ピリオド開始早々、豊田が胴タックルで1点を先制し、ローリングで2点を加えて3−0。豊田はグラウンドの攻撃で俵返しを決めて6点差とした。第2ピリオドはスタンド戦で0−0のあと、グラウンドの攻撃権を得た豊田が俵返しとバック投げで3点と1点を取り、守りになっても平井のがぶりをうまくさばいて1点を加えて快勝した。
1点に終わったが、バック投げも仕掛け、リフト技が好調だった豊田(赤)。

 【男子グレコローマン66kg級】

 ▼決勝
飯室雅規(自衛隊)○[2−0(5-0,4-1)]●清水博之(自衛隊)

 《経過》第1ピリオドのスタンド戦は0−0。攻撃権を取った飯室はローリング2回転で4−0。防御はしっかりと守った。第2ピリオドは飯室が相手のがぶりをうまくタックルで返して3点を先取。グラウンドの攻防はともに技が決まらずに1点ずつを加え、飯室が4−1で勝った。
ローリングがさえ、自衛隊の後輩相手に完勝。アジア3位の飯室が7連覇を達成。

 【男子グレコローマン74kg級】

 ▼決勝
菅太一 (警視庁)○[2−0(4-0,4-3)]●岩崎裕樹(銀水荘)

 《経過》第1ピリオドのスタンド戦は0−0。攻撃権を得た菅は、がぶり返し気味に持ち上げて3点を取り、防御はしっかりと守った。第2ピリオドもスタンドは0−0。防御となった岩崎は、前方へ回った菅を持ち上げてマットにたたき落として3点をゲット。しかし、すぐにがぶり返しを受けて3−3へ。防御へ回った菅は30秒を守り切り、1点を加えた。
がぶり返しのようなリフト技を見せ、菅(赤)が3年ぶりに日本一へ。

 【女子48kg級】

 ▼決勝
伊調千春(ALSOK綜合警備保障)○[2−0(1L-1,3-0)]●坂本真喜子(自衛隊)

 《経過》第1ピリオドのラスト40秒、坂本が右脚への片脚タックルを決めて1点を先制。このあと、もつれた体勢からラスト2秒に伊調が1点を取り返し、ラストポイントによって伊調の勝ち。第2ピリオドは一進一退のあと、ラスト20秒にタックルが相打ちへ。伊調が坂本のタックルを腹で受け止めて押し倒すような形となり、貴重な3点を取った。
またも1点を争う試合となった両者の対戦は、一瞬の攻防で伊調(赤)の手が上がる。

 【女子63kg級】

 ▼決勝
伊調馨(中京女大)○[2−0(1-0,2-1)]●正田絢子(ジャパンビバレッジ)

 《経過》第1ピリオドの開始早々に伊調が正田を崩してバックを取り、1−0のままピリオド終了。第2ピリオドは開始30秒、もつれながらも正田が伊調を場外へ押し出し、伊調の場外逃避となって1点を獲得。ラスト35秒、伊調が1点を返して1−1。このままのスコアならコーションの数で勝てた正田だが、ラスト1秒に痛恨の1点を奪われ、このピリオドも取られてしまった。
第2ピリオド、1点をリードされた伊調(赤)は必死に反撃。2−1で勝つ!

 【女子72kg級】

 ▼決勝
浜口京子(ジャパンビバレッジ)○[2−0(2-0,1-0)]●佐野明日香(自衛隊)

 《経過》第1ピリオドは浜口が2度タックルを決めて2−0。第2ピリオドも開始30秒すぎに1点を取った浜口が、1−0で振り切って勝った。
初陣の相手を撃破し、11連覇を達成した浜口(赤)と父のアニマル浜口さん。


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