クリッパン女子国際大会遠征チームが帰国2007年3月10日】

 3月2〜4日にスウェーデン・クリッパンで行われた「クリッパン女子国際大会」に出場した若手女子チームが3月9日、帰国した。

 小玉美昭団長(千葉・小玉ジュニア)は「日本選手は技術的にすばらしいことが分かった。しかし、それを出す前にパワーでやられることもあった。パワーに優るスピードと技術を身につけてほしい。他に、場外際まで押し込んだ時に押し出すことだけを考えて失敗したケースも目立った。そのあたりの駆け引きを身につけていかなければならない」と総括。吉田実監督(静岡・沼津ク)は「まとまりのあるチームで、一丸となって盛り上がった。カデットは日本が抜けていた。ジュニア(シニアと合同で試合)は、年齢的にも厳しかったが、その中でも1階級で優勝と準優勝できたのはよかった。力があると思った」と評価した。

 大会の後には8ヶ国で合宿が行われ、オーストリアからは世界V5のニコラ・ハートマンがコーチ役として参加し、ポーランドもナショナルチーム級の選手が参加。小玉団長は「選手には貴重な経験になったと思う」と、吉田監督は「外国選手の実力は(日本に)接近していると思う」と、それぞれ話した。

 中高生選手による冬の遠征は、1995年以来ほぼ毎年実施されており、最近の世界チャンピオンでこの遠征に参加していないのは伊調馨選手だけ。浜口京子選手は1995年大会で1階級下の現役世界チャンピオンのニコラ・ハートマン(オーストリア)を破り、以後躍進。吉田沙保里選手は2000年大会で、世界V4のアンナ・ゴミス(フランス)を破って優勝し、自信をつけて2年後に世界一に輝くなど、世界チャンピオンへつながる遠征となっている。

 これまでの遠征における主な成績は下記の通り。


 ◎ショーブ女子国際大会(フランス)
優 勝 選 手 優勝以外で、その後
世界のメダリストになった選手
1995年 シニア=浜口京子 篠村敦子
1996年 シニア=織田智絵、待谷ももこ
カデット=野口美香、吉田沙保里、山本聖子
正田絢子、篠村敦子、浜口京子
1997年 シニア=石井亜希子、斉藤紀江、富岡多恵子
カデット=野口美香、吉田沙保里、井上夕起子、小野田久美
マイナー=平岡深雪
山本聖子、宮本知恵
1998年 シニア=(なし)
カデット=野口美香、吉田沙保里
坂本日登美、山本聖子
1999年 シニア=伊調千春、正田絢子
カデット=世良桃子、吉田沙保里
坂本日登美、坂本襟
2000年 シニア=吉田沙保里
ミニーム=山名慧、鈴木七恵、
 
2001年 シニア=(なし)
カデット=船津友里、比留間佳江、宇野祥弥
 
2002年 ※全日本チームで参加  
2003年 シニア=(なし)
カデット=前原愛、柴田瑞穂、西牧未央
 
2004年 シニア=(なし)
カデット=河村友海、鈴木博恵
 
 ◎以後、クリッパン女子国際大会(スウェーデン)
2005年 シニア=西牧未央
カデット=堀内優、梶田瑞華、井上佳子
 
2006年 シニア=(なし)
カデット=鈴木美織、西のどか、鈴木幸子
 

※両大会とも、シニアはジュニアを含めて実施


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