【特集】環太平洋大学レスリング部スタート(1)【2007年4月5日】







 日本協会の福田富昭会長が女子レスリング部の総監督を、嘉戸洋強化委員(前日本協会専任コーチ)が監督を務めるIPU環太平洋大学の開学式・入学式が、4月1日岡山県岡山市瀬戸町観音寺の第1キャンパスで行われた。

 4月14日の「ジャパンビバレッジクイーンズカップ2007」に出場する3選手も303人の新入生とともに期待を胸に、「4年間頑張って、世界チャンピオンになります」などと抱負を語った
(右写真=谷村新司作詞・作曲の応援歌「ミクロのテーマ」に合わせて学生たちと踊る福田会長)

(嘉戸洋監督のインタビューは別項は。聞き手・撮影=宮崎俊哉)


 福田会長の話 「教育に情熱をかける大橋博学長が開いたとてもユニークな大学。トップアスリートや指導者を育成する体育学部、保育士・教員らを養成する次世代教育学部からなる学部構成も ほかにはないでしょう。そんな環太平洋大学を拠点にレスリングを普及し、さらに は広くスポーツ界全体の人材を育成しようということで、今回、体育会統括本部長と女子レスリング部総監督をお引受しました。

 まだ1学年300名なので女子レスリングに限定して いますが、将来1学年1000名程度の規模にまで拡大すれば、もちろん男子レスリングにも 取り組みます。20数年前、女子レスリングをスタートさせた頃を思い出しますね。何もな いところから始めるというのがいい。監督、選手が一丸となって、ゼロから築いていけば いいんです。

 選手を育て、チャンピオンにするのは並大抵な苦労ではできませんが、指導力があり、レスリングの技術力も高い嘉戸監督ならやってくれるはずです。それでも3〜 4年はかかるでしょうが、2012年のロンドンオリンピックにはぜひとも選手を送り込みた い。日本のスポーツ界全体の発展の全力を尽くします」


 小川由香里(59kg級=富山・富山第一高卒) 「新しい環境で、新しい仲間と新しい監督とともに新しいスタートを切ることができるの で、とても新鮮な気持ちです。調子は上向きなので、クイーンズカップではぜひとも自分 の力を出せればと思います。キャプテンに選ばれて、プレッシャーはありますけど、しっ かりチームをまとめていきます。体をつくって、嘉戸監督に技術を教えてもらって、大き なタイトルを取りたいです」

 
平恵実(67kg級=大阪・堺女高卒) 「オリンピック選手だった監督に教えていただけるということで、とても楽しみです。カ デットでは2位になったので、この大学でしっかり練習してシニアでその上を狙います。 田南部力さんのアンクル技を学びたいです。4年後には世界チャンピオン、それが目標ですが、まずは(全日本チャンピオンの)井上佳子選手に勝ちたいと思います」

 
金沢春花(72kg級=岩手=種市高卒) 「幼稚園のとき、チビッ子レスリングを3年間やっていましたが、小学校に入ってからは バスケットボール一筋。昨年10月の国体が終わってから、またレスリングを始めました。 父も兄も弟もレスリングで国体に出場しているので、私もがんばりたいと思います。レス リングの練習はバスケよりきつい。体全体の筋肉を使わなければならず、今は練習につい ていくのが精一杯ですが、とても楽しいです。クイーンズカップはデビュー戦となるので 1回戦は必ず勝って、浜口京子選手と戦ってみたいです。ロンドンオリンピックで優勝し て、監督を肩車します」




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