全日本女子チームがアジア選手権へ向けて合宿スタート【2007年4月26日】



今年度最初の全日本合宿がスタート。5月からは新潟・十日町での合宿。 ジュニア世代期待の星、三村冬子(左)が参加。吉田沙保里に挑んだ。 体力づくりの練習も十分に。激戦の11日後とはいえ、熱の入った練習が行われた。

 「ジャパンビバレッジクイーンズカップ2007」の優勝選手でアジア選手権(5月8〜13日、キリギスタン・ビシュケク)の日本代表選手を中心にした全日本チームの合宿が4月25日、東京・国立スポーツ科学センター(JISS)でスタートした。

 激戦の11日後ということで、ペースはやや落とした練習で、48kg級の伊調千春と63kg級の伊調馨(ともにALSOK綜合警備保障)はけがの治療のため別メニューでの練習。しかし、アジア選手権に初出場となる51kg級の柴田瑞穂や67kg級の新海真美(ともに中京女大)、初めて全日本合宿に参加した48kg級の三村冬子(京都・網野高)ら若い選手も多く参加し、熱のこもった練習が行われた。

 合宿は29日まで。アジア選手権代表チームは5月6日に日本を出発し、モスクワ経由でキリギスタンへ向かう。


 48kg級・伊調千春(ALSOK綜合警備保障)「腰を痛めて別メニューの練習をさせてもらった。けがとの闘いはつきものの競技。出場すると決まった以上、それまでにしっかり治して全力を尽くしたい。中国が出る以上、世界選手権と同じだけの大きな大会になる。中国から誰が出てきても、必ず倒したい」

 
51kg級・柴田瑞穂(中京女大)「初めてのシニアの海外遠征なので、すごく緊張しています。(日本代表が)うれしいというより、楽しみという感じ。でも、楽しんでできればいいんですけど…。守りながらも前に出るという自分のレスリングをやりたい」

 
55kg級・吉田沙保里(ALSOK綜合警備保障)「いつもより脚が動きます。クイーンズカップのあと、相手を押さえ込む練習に力を入れています。フォールするって、気持ちがよく充実感が出てきます。アジア選手権でもフォールする試合をしたい。けがをしたら世界選手権の出場が駄目になるので、かがをしないように気合を入れてアジア選手権を闘います」

 
59kg級・山名慧(中京女大)「3年前のアジア選手権出場は、オリンピック実施以外の階級で何となく代表になったという感じで、ぴんとこなかった。今回はシニアの大会で優勝しての代表なので、気持ちも盛り上がっています。3月のワールドカップで中国に負けましたが、対策を練れば勝てた。今度は勝ちたい」

 
63kg級・伊調馨(ALSOK綜合警備保障)「クイーンズカップの前に、左のハムストリング(大腿骨の後面で股関節と膝関節の両方にまたがって走行している筋群)を痛めて、端的に言うと肉離れのような病状です。まず、けがを完治させることを考えたい。クイーンズカップでは、けがの影響もあって1点勝負になってしまった。もっと攻めるレスリングができるようになるためにも、けがの完治を考えたい」

 
67kg級・新海真美(中京女大)「アジア選手権の1ヶ月後に(世界選手権代表決定の)プレーオフがあるけど、先のことは考えず、目の前の大会に全力を尽くします。クイーンズカップの2位、3位の選手から『な〜んだ、私が出ればもっといい成績とれた』と言われることのない成績を残したい」

 
72kg級・浜口京子(ジャパンビバレッジ)「いいコンディションをつくれれば、絶対に勝てると思います。練習で全力を尽くすために、それ以外の時はリラックスを心がけています。そのひとつが日本酒を飲むこと。1合くらいですけど、毎日飲んでいて、これで緊張を解放でき、翌日の練習に全力で取り組めます」



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