【特集】外国選手の強さを知っただけでも収穫…男子フリー96kg級・米山祥嗣【2007年5月9日】








 初戦を快調に勝った男子フリースタイル96kg級の米山祥嗣(K−POWERS)だが、2回戦で強豪のイラン選手に完敗。立て直すことができず、敗者復活戦でも敗れて上位進出を逃した。

 世界学生選手権やユニバーシアード、デーブ・シュルツ国際大会(米国)などには出場の経験があるものの、シニアの正式な大会は初めて。「シニアの外国の代表選手の力を体験してみたい」として、明治乳業杯全日本選抜選手権の1ヶ月前であるにもかかわらず出場に踏み切った。

 2回戦のモラディ・アミール・アッバス(イラン)のタックルに場外まで吹っ飛ばされ
(右写真)、世界の強豪の強さを感じたようだが、こうしたことは世界の舞台で闘ってこそ分かること。「中途半端に距離を開けると、ああいう(豪快な)タックルを受けてしまう。腕を差して相手の懐に入るなどして、タックルを防がなければならない。パワーは差がある。技術で防ぎたい」。外国選手の力を肌で感じ、その対策がはっきりした形で分かっただけでも収穫はあった。

 「ただ、もう少し頑張りたかったんですね」という本音も口にする。次回の国際大会までに弱点を克服し、その悔しさを晴らしたいところだが、国内の96kg級には、84kg級でならした磯川孝生(拓大〜山口県協会)が参入し、厳しさが増すことが予想される。しかし「下から上がってきたばかりの選手には負けられません」ときっぱり。

 目標はあくまでも全日本チャンピオンの小平清貴(警視庁)。ここ数年来の壁を乗り越えることを目標に、次の闘いへ挑む。


《iモード=前ページへ戻る》

《前ページに戻る》