女子(51・59・67kg級)世界選手権代表決定プレーオフ 展望【2007年6月7日】







 男子の明治乳業杯全日本選抜選手権(6月9〜10日、東京・代々木第二体育館)の最終日には、女子3階級(51・59・67kg級)の世界選手権代表決定プレーオフが並行して行われる。

 2004年から昨年までは、天皇杯全日本選手権とジャパンビバレッジクイーンズカップの優勝選手によって争われていたが、今年は51kg級に2年連続世界一の坂本日登美(自衛隊)、59kg級に同じく2年連続世界一の正田絢子(ジャパンビバレッジ)が特例として加わり、2大会の優勝選手の勝者を迎え撃つ形で行われる。

 世界選手権へのキップをかけた3階級の見どころを探った。(坂本、正田の両選手が特例として加わる理由 ⇒ クリック


 【51kg級】

 全日本チャンピオンの服部担子(中京女大ク)は棄権を表明しており、ジャパンビバレッジクイーンズカップ2007優勝の柴田瑞穂(中京女大
=右写真)と昨年の世界チャンピオンの坂本日登美(自衛隊=左写真)の対戦となる。

 55kg級に挑んだ坂本はパワーアップしていることが予想される。いったん増量した体がどこまで戻すことができるか。減量をうまくこなし、2年連続世界一の実力を発揮したいとこと。2005年アジア・ジュニアチャンピオンの柴田は、5月のアジア選手権にシニアで初の日本代表として出場、銀メダルを取るなど伸び盛りの選手。坂本のが城に迫れるか。


 【59kg級】

 まず全日本チャンピオンの西牧未央(中京女大
=右写真の左)と山名慧(中京女大=右写真の右)の同門対決が行われる。1月の全日本選手権での対戦は西牧が快勝しており、ジュニアで2年連続世界一になった実力は十分。山名は、西牧不出場とはいえジャパンビバレッジクイーンズカップで優勝し、アジア選手権出場と経験を積んできた。リベンジなるか。

 勝者は2年連続通算3度の世界一になっている正田絢子(ジャパンビバレッジ
=左写真)に挑む。2005年の全日本選手権では、山名、西牧を連破した正田だが、2人の成長を考えると、どちらが相手でもそう簡単に勝たせてはもらえないだろう。


 【67kg級】

 1月の全日本選手権に高校生としてチャンピオンに輝いた井上佳子(中京女大
=左写真)は、3月にワールドカップ出場で経験を積んだ。しかし腰を痛めており、そのためにジャパンビバレッジクイーンズカップで力を発揮できなかった。けががどこまで回復しているか。

 クイーンズカップのチャンピオンの新海真美(中京女大
=右写真)は、2005年には世界ジュニア選手権とユニバーシアードで優勝。今年5月のアジア選手権では銅メダルに終わったが、カザフスタン選手権に惜敗しての結果。シニアでも世界で通じる力をつけつつある。

 どちらも昨年世界3位の坂本襟を破っての優勝。ハイレベルの闘いが予想される。



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