笹本睦(ALSOK綜合警備保障)松本慎吾(一宮運輸)がグルジア遠征へ出発【2007年7月3日】






 世界選手権(9月17〜23日、アゼルバイジャン・バクー)の男子グレコローマン60kg級代表の笹本睦(ALSOK綜合警備保障)と同84kg級代表の本慎吾(一宮運輸)の2選手が7月2日、大橋正教監督(ALSOK綜合警備保障)、スパーリングパートナー兼付け人を務める藤山慎平(日体大大学院)の2人を伴いグルジアの首都トビリシに向けて出発した
(右写真=左から松本、大橋、藤山、笹本)。グルジアには、昨年の世界選手権60kg級2位のダビッド・デビナーゼや84kg級で松本と1勝1敗のバドリ・カサイアら強豪選手がいる。

 両選手はグルジアでトレーニング・キャンプに参加後、14〜15日の「カルトジア・エテ・バラバジック大会」に出場する予定だが、詳細は日本協会が何度問い合わせしても返答がない。

 しかし、過酷な環境での武者修行に慣れているせいか、両選手は全く心配していない様子。笹本が「ツリパン(シングレット)とレスリングシューズさえあれば、何とかなりますよ。しっかり者の松本がいてくれるし」とケロリと言えば、松本は「愉快な仲間たちと一緒ですから、楽しく収穫の多い遠征にしてきます」。大橋監督も「現地到着が朝の3時50分。まぁ、その時間に迎えは来てないでしょうけど、昼頃までにはどこか泊まるところに入れるでしょう」と笑いながら語っていた。

 両選手は大会出場のあと、グルジアからからブルガリア・ソフィアに移動し、全日本チームと合流して地元チームと合宿したあと、「ニコラ・ペトロフ国際大会」(8月4〜6日)へ出場。松本はさらに単身でポーランド・ワルシャワに向かって地元選手と練習し、16〜18日の「ピトラシンスキ国際大会」を視察して帰国。約1カ月半に及ぶ長期遠征となる。


 笹本睦選手の話「自分のどういう技がどこまでかかるか。しっかり試して、手ごたえをつかんできます。世界2位の選手だけでなく誰とでもスパーリングしまくって、彼らのズルにも慣れたい。課題はディフェンスの技術アップ。日本とは違う練習をしていると思うのでそれも盗んできます」

 
松本慎吾選手の話「グルジアは初めてですが、アゼルバイジャンと同じような環境なので適応できるようにしたいですね。去年の世界選手権で敗れたバドリ・カサイアでも誰でも、何も隠すところなくガンガン目いっぱいやってきます。大会を経験しながら、試合運びの感覚を磨いてきます」 

(取材・撮影=宮崎俊哉)



《iモード=前ページへ戻る》

《前ページに戻る》