高田裕司専務理事の紫綬褒章受章を祝う会が盛大に【2007年7月15日】







 今年4月に紫綬褒章(学術・芸術・スポーツで著しい業績を挙げた人に対する章)を受章した日本協会の高田裕司専務理事を祝う会が7月14日、東京・明治記念館で行われ、都道府県協会や大学レスリング部から贈られた56本のスタンド花が並ぶ中、約400人が“日本史上最強のレスラー”の栄誉を祝った。発起人は山梨学院大の古屋忠彦学長、日本協会の福田富昭会長、日体大の笹渕五夫教授、山梨学院大の下田正二郎カレッジスポーツセンター長。

 会は、山梨学院大・古屋忠彦学長のあいさつでスタート。「競技者として成功したあと、引退してずっと指導者の道を歩み、多くの人から慕われる人は意外に少ないが、(高田専務理事は)その一人だ。レスリングへの注目度が増えている中、もっとやってくれる力を持っている」と評し
(右写真)、日本協会の福田富昭会長が「北京オリンピックへ向けての強化本部長としてがんばってほしい。アテネ五輪並みの成績が残せなかったら、2人で丸ボーズになる」と、一蓮托生を宣言した。

 高田専務理事は4人の発起人に感謝の意を述べたあと、群馬・大泉高校でレスリングの素人ながらレスリング部の顧問としてレスリングを教えてくれた野村圭二氏、日体大で指導を受けた笹渕五夫、花原勉、藤本英男、山本郁栄の各氏など、これまでお世話になった方々への感謝の気持ちを約15分間にわたって話した。最後に「家族にも感謝している。子供をどこかに連れて行ったことがないが、文句も言わずについてきてくれた。妻(葉子夫人)は26年間、自由に伸び伸びとさせてくれた。あとちょっと、よろしく」と、照れながらメッセージを伝えた。

 このあと、五輪のメダリストが登壇してお祝いや感謝の言葉を伝えたり、現役時代のVTRが流れるなどし、出席者は高田専務理事の偉業をたたえつつ、日本レスリングの伝統を再確認していた。

 高田専務理事はフリースタイル52kg級で活躍し、1976年モントリオール五輪のほか、74・75・77・79年の世界選手権で優勝。他に84年ロサンゼルス五輪と73年世界選手権でも銅メダルを取り、アジア大会でも「金1・銀2」を獲得。全日本選手権は8連覇を含め通算10度優勝している。


日本協会・福田富昭会長のあいさつ。
JOCからは竹田恒和会長が駆けつけてくれた。 乾杯の音頭は日体大時代の恩師の笹渕五夫・元部長。

富山英明強化委員長にビールをつぐ高田専務理事。その後ろには…。 同時期の最強ボクサーだった具志堅用高氏と。当時、両者が闘ったら? スクリーンに流された高田専務理事の現役時代のVTR。

専務理事に最初にレスリングを教えた野村圭二さんのあいさつ。 ずらりそろったソウル五輪以降の五輪メダリストと特別ゲスト。 偶然にも山本KIDと井上謙二が隣り合わせ。壮絶なガンつけ合戦?



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