男子両スタイルの全日本チームが欧州遠征へ【2007年7月24日】







 世界選手権(9月17〜23日、アゼルバイジャン・バクー)で北京五輪出場権獲得を目指す男子両スタイルの全日本チームが7月23日、成田空港からヨーロッパ遠征に出発した。グレコローマン・チーム
(右写真)はブルガリア・ソフィア入りして現地チームと合同練習を行った後、8月4日に同地で行われる「ニコラ・ペトロフ国際大会」に出場。フリースタイル・チームは7月28〜29日にロシア・カリニングラードで行われる「ベログラゾフ国際大会(7月27−29日)」に出場したあと、ブルガリア・ソフィアへ移動し、8月3日に行われる「ダン・コロフ国際大会」に参加する。

 両スタイルとも世界選手権前に海外の選手と勝負するのはこれが最後。グレコローマンの伊藤広道コーチ(自衛隊)は「ここまで大きなけがもなく順調にきている」と国内合宿の成果を強調した上で、「世界選手権で勝つために、それぞれの選手が自分の技術、戦術、体力をしっかりチェックしてくれるはず」とベテラン勢の多い選手たちに大きな信頼を寄せていた。

 伊藤コーチによると、ブルガリアでの合宿には韓国チームも参加するとのこと。7月初めからグルジア遠征を敢行している60s級の笹本睦(ALSOK綜合警備保障)と84s級の松本慎吾(一宮運輸)はひと足先にソフィア入りしており、現地でチームに合流する予定だ。

 フリースタイルのチーム
(左写真)はグレコローマン・チームから約2時間遅れで成田空港を出発した。これまで海外では今ひとつ実力を発揮できていない60s級の湯元健一(日体大助手)は「菅平の合宿で両脚タックルが大分決まるようになってきた。今回はとにかく結果にこだわりたい。目標は金メダルです」とV宣言。ひざのけがのため大事をとって遠征を取りやめた55kg級の松永共広(ALSOK綜合警備保障)に代わって遠征に参加する双子の弟の進一(自衛隊)も「自分の実力を試したい」とメダル獲得に意欲を見せた。

 2人が兄弟そろって国際大会に出場するのは大学1年の時以来だという。その時はともに上位に進出できず、湯元ツインズは雪辱に燃えていた。

 グレコローマンチームは8月7日、フリースタイルチームは8日に帰国する予定。

(文・撮影=渋谷淳)


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