【特集】躍進・新潟レスリングの起爆剤となるか? 第3代キング・オブ・ビーチ、桜井紀宏【2007年7月30日】







 東京で初開催となったドン・キホーテ杯全日本ビーチ選手権のキング・オブ・キングスは、今年5月の東日本学生リーグ戦で2連覇を達成した日体大の最重量級を守る桜井紀宏(フリー=日体大、
右写真)が、第1回王者の篠崎正二(シノザキグループ)、第2回王者のムジコフ・ボリス(山梨学院大)を破って輝いた。

 デフェンディング王者のムジコフはリーグ戦で敗れた相手。この黒星のためにチームも負けてしまい、一時は2連覇に一時は黄信号がともった悔しい経験がある。それだけに「普通のレスリングとは違うが、絶対に負けたくなかった」と闘志を燃やした末の勝利だった。

 4年生であり、学生生活もあとわずか。とにかく闘う機会がほしくての参加だった。「普通のレスリングとは違うけれど、共通する部分も多い。いい経験になった」と言う。今夏の目標は、言うまでもなく全日本学生選手権(8月21〜24日、東京・駒沢体育館)での優勝。一昨年は2位、昨年は3位(いずれもフリースタイル)に終わっているだけに、この優勝を起爆剤として何とかしてタイトルを取りたいところ。「どんな大会でも優勝は気持ちがいい。今年こそ優勝を勝ち取りたい」と、気持ちを新たにしたようだ。

 来年は地元の新潟に帰り、本間組に就職してレスリング活動を続け、2009年の新潟国体を目指す予定。新潟といえば、今年の世界選手権には高校(新潟県央工高)〜大学の先輩でもある萱森浩輝選手(新潟県央工高教)が出場する。「いい応援ができたと思います。先輩とともに頑張り、新潟のレスリングを盛り上げたい」とも話す。

 先輩、そして故郷のレスリング界への最高の援護射撃は、全日本学生選手権での優勝であることは言うまでもない。第3代全日本ビーチ王者の今夏の活躍が期待される。


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