金子正明氏と浦野弥生氏がFILA殿堂入りの伝達式に出席【2007年9月22日】







 国際レスリング連盟(FILA)の今年度の殿堂入りに選ばれた1968年メキシコ五輪金メダルほか世界選手権2度優勝の金子正明さんと、女子で世界選手権6度優勝の浦野弥生さんが9月21日、世界選手権の会場で行われた伝達式に出席。殿堂入りを表彰された。

 金子さんは、固い守りを武器に、当時では珍しい既婚の28歳まで選手生活を続けてオリンピックを目指し、金メダルに輝いた。「やってきたことが認められ、うれしいの一言です。なかなかもらえるものではない」と感慨無量。

 選手引退後は日本協会の広報委員長を務めたり、専大監督に就任したりしたが、「これからもレスリング界にいろんなことで貢献していきたい」と気持ちを新たにしたもよう。

 浦野さんは日体大の柔道部時代からレスリングに取り組み、京樽へ進んでレスリングに専念。1990年をはじめとして6度世界チャンピオンに輝き、「金6・銀1」は世界の女子で歴代2位のメダル獲得数。受賞のあと、「オリンピックの実施種目でない時代に、オリンピック種目になることを信じてレスリングを続けてきた。オリンピックには出られなかったけれど、こうして評価してもらえると、やってきたことが間違いでないと思った」と、声を詰まらせた。

「これから多くの選手がもらうでしょうが、私たちの時代の選手の代表として最初にもらっておきます」と話し、女子レスリングの初期の時代を支えた選手の誇りを見せた。



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