世界選手権代表の萱森浩輝(新潟・新潟県央工高教)が初戦敗退…秋田国体第1日【2007年10月6日】







 秋田わか杉国体レスリング競技は10月5日、秋田周辺広域市町村圏五城目体育館(成年男子)と潟上市昭和体育館(少年男子)で開幕。フリースタイルの2回戦までが行われ、シード選手や注目選手が順当に勝ち上がる中、成年74kg級では世界選手権代表の萱森浩輝(新潟・新潟県央工高教)が初戦(2回戦)で高橋龍太(埼玉・自衛隊)に0−2で敗れる波乱があった(右写真=試合を観戦される常陸宮ご夫妻)

 萱森はアゼルバイジャンから帰国後わずか2週間足らずでの出場だった。初めて日本代表として世界で戦った疲れが残っていたのか、持ち前のタックルが不発で高橋龍太にストレートで敗れた。新潟県の原喜彦監督(新潟県央工高教)は「そんなトントン拍子に行かないよ」と、この敗戦を糧にして12月の天皇杯全日本選手権へ向けて仕上げていくことを誓った。

 久々に世界選手権代表を逃した小幡邦彦(山梨・ALSOK綜合警備保障山梨)が84kg級に出場。7月の全日本社会人選手権でも84kg級で出場し優勝を遂げている小幡は、74kg級に決別して新階級で北京五輪を目指していることを明言。この夏に体作りを終えて、今回はわずかながら減量をして臨んだことも明らかにした。順調に勝ち進めば、準決勝で2005年世界選手権代表の山本悟(岡山・烏城高教)と対戦する。「以前一度負けているので、今回は勝ちたい。負けたといっても、以前は74kg級の体でしたけど」と小幡。84kg級の体を作り上げた小幡が山本にリベンジを果たして、3度目の国体制覇を目指す。

 少年の部では、2年生で三冠王(全国高校選抜大会、インターハイ、国体)を目指す55kg級の田中幸太郎(京都・八幡)のほか、60kg級の石田智嗣(京都・立命館宇治)、74kg級の高谷惣亮(京都・網野)、84kg級の山口剛(岐阜・中津商)ら三冠王を目指す選手が勝ち上がったが、96kg級の浅田真司(愛知・星城)は初戦(2回戦)で留志賢(東京・京北)に敗れた。

(取材・撮影=久坂大樹)



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