【特集】横山先生強し! 地元の大声援で快勝しベスト8進出【2007年10月6日】







 秋田国体の大会初日、一番の声援を受けてマットに上がったのは、1996年アトランタ五輪(フリースタイル82kg級)2004年アテネ五輪(同84kg級)の代表で96kg級にエントリーした横山秀和(秋田・秋田商高教=右写真)。地元で高校教師も務め、国体の総合開会式で選手宣誓を務めた横山には、1ポイントを奪うたびに、大きな声援が贈られた。

 アテネ五輪後、マットを去ったが、今年の4月に地元国体を見据えて復帰を決意。体形も以前と変わらないため84kg級の出場がベストだが、秋田の選手では若手の門間順輝(日体大)が力を伸ばしていることもあり、96kg級でエントリーした。それでも、重量級ながらアテネ五輪出場を果たした横山の輝きが際立っていた。

 茄子野陽介(石川・桃山学院大)相手の初戦(2回戦)の第1ピリオドは足技で相手のバックを奪い、アンクルホールドであっという間に5点を奪った。第2ピリオドは攻めあぐねた部分があったが、それでもタックルからバックを奪い、「自力で点が獲れた」と復帰戦に自ら合格点を与えた。

 アテネ五輪時を100パーセントとすると、現在は7割程度だという。それでも「今のルールはワンチャンスがあれば勝てる」と、6日の優勝へまっしぐらの姿勢を見せた。

(取材・撮影=久坂大樹)



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