日本協会・福田富昭会長を中心に日本総合格闘技協会が発足【2007年10月16日】








 日本協会の福田富昭会長ほかは10月15日、都内のホテルで会見し、総合格闘技の普及と発展を目指して日本総合格闘技協会の発足を発表した。福田会長が同協会の会長に就任し、副会長に日本協会常務理事でもある馳浩・衆議院議員と株式会社ドン・キホーテの安田隆夫会長、理事長に日本協会の高田裕司専務理事がそれぞれ就任した。現在は任意団体だが、いずれは法人格を目指し、総合格闘技を統括する団体へと発展させる予定。

 合わせて、公明正大な運営がなされるための監視組織としてコミッション委員会が発足され、コミッショナーには井上幸彦・元警視総監が就任。大会を運営する会社として株式会社ワールドビクトリーロードが設立され、代表取締役には株式会社木下工務店の木下直哉社長が就任した。

 この日の会見には、福田、安田、木下の3氏が出席した
(右写真=左から福田、木下、安田の各氏)

 福田会長は「日本には総合格闘技を統括する協会がない。総合格闘技をしっかりと確立させるために協会を設立した。今後、どう動くかはいろんな方面と話し合いをして決めていきたい。既存の団体とも積極的に話をしていきたい」と説明。国際レスリング連盟(FILA)が国際オリンピック委員会(IOC)から世界の格闘技の統括を任されていることを紹介し、来年の「世界レスリング・ゲームズ」(時期未定)には、総合格闘技も実施するよう働きかけていくという。

 また、アジア大会には「散打」という総合格闘技と言える種目が実施されており、実施種目入りも目指すことを明らかにし、「そのためには日本オリンピック委員会に加盟か準加盟する必要がある。審査に通るようなしっかりした組織にしていきたい」と話した。

 株式会社ビクトリーロードを立ち上げた木下社長は「(PRIDEが消滅し)このままでは日本の総合格闘技が消えてしまう。この業界の発展を願って有志をつのり、PRIDEの消滅が流れた半年くらい前から計画した」と設立にいたった経緯を説明。第1回大会の期日や、参加選手についてはまだ発表できる段階ではないとのことだが、「この動きを1日も早く選手やファンに知らせたかったので、この日の会見になった」とつけ加えた。

 ドン・キホーテの安田社長は「総合格闘技はメジャーなように見えながら、一般紙やNHKなどが取り上げない。世間で認められる存在を目指して全力を尽くしたい」とあいさつした。

 なお、ビクトリーロードでは大会の名称を募集しており、応募者の中から抽選で10組20人にオープニング大会のチケット、大会名を採用された人には豪華特典がプレゼントされる。応募方法は下記参照。


 ◎日本総合格闘技協会

【会  長】
福田富昭(日本レスリング協会会長、国際レスリング連盟副会長)

【副会長】馳浩(日本レスリング協会常務理事、衆議院議員)、安田隆夫(株式会社ドン・キホーテ代表取締役会長)

【理事長】高田裕司(日本レスリング協会専務理事)

【副理事長】木下直哉(株式会社木下工務店代表取締役社長)

【理 事】具志堅用高(元WBA世界ライトフライ級王者)、富山英明(日本協会強化委員長)

      七戸穣(株式会社木下工務店常務取締役)

【事務局長】七戸穣(株式会社木下工務店常務取締役)

【事務局長補佐】木名瀬重夫(全日本女子レスリング連盟理事)


 ◎コミッション委員会

【コミッショナー】
井上幸彦(元警視総監)

【副委員長】篠沢恭助(元大蔵省事務次官)、松浪健四郎(日本協会副会長=文部科学副大臣につき休職中)

【委 員】浅井和子(弁護士、前ガーナ全権特命大使)、大高時男(元内閣調査室長)、

      古村澄一(元文部省初等中等教育局長)、原和雄(税理士、元日本橋税務署長)

      日野正晴(元名古屋高等検察庁検事長)、福田富昭(日本レスリング協会会長)


 ◎大会名称募集

【応募方法】

(1)郵送

氏名、フリガナ、郵便番号、住所、年齢、性別、電話番号、メールアドレス、大会名称を1点明記の上、下記宛先まで郵送。(応募は1通につき1点のみ有効=複数記載不可)

〒160−0023
東京都新宿区西新宿7−21−1 6F
株式会社ワールドビクトリーロード「大会名称募集」係

(2)インターネット

インターネット大会名応募フォームに必要事項を記入して送信
http://www.kakutougi-kyoukai.com

【募集期間】2007年10月15日(月)〜10月31日(水)=郵送の場合は10月31日の消印有効

【発表】確定次第オフィシャルHPで発表



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