盗撮男の身柄を拘束、警察へ引き渡す…押立杯関西少年少女選手権【2007年10月29日】








 10月28日に大阪・吹田市立北千里体育館で行われた押立杯関西少年少女選手権で、女子選手を狙って盗撮をしていた男を役員が取り押さえ、警察に引き渡す出来事があった。

 試合を応援していた保護者から「女子選手の試合で不自然に撮影している人がいる」との連絡を受け、大会役員でもある吹田市民レスリング教室の保護者会会長が体育館の職員とともにその男を見つけて尋問した。撮影したビデオテープを見たところ、試合そのものではなく、局部のシーンなどの映像が数多くあったため身柄を拘束。警察に届け出た。

 駆けつけた吹田警察署員が体育館事務室で事情を聞いたあと、任意同行を求めた。男は当初から神妙な表情で、特別に暴れるようなことはなかった。署員は撮影されたビデオについては、責任をもって消去または没収し、外部に流出しないことを伝えた。

 少年少女の大会はマットサイドで保護者が応援できる。したがって誰もがマットサイドまで近づくことができ、こうした事件も起きやすくなっている。

 押立吉男・大会会長(全国少年少女連盟前会長)は「親が子の試合を間近で撮影することを禁止することはできない」という前提のもと、「不審者の監視をするガードマン的な役員を配置して各マットを回らせるなどのセキュリティーの強化の必要を感じた。また、マットサイドで応援する保護者は、所属が分かるユニホームの着用を義務づけるなどの方法も考えていかなければならない。これまで撮影に関して無防備すぎた」と話した。また、「保護者は不審者を見つけたら遠慮せずに報告してほしい」と要望した。



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