北京オリンピック日本代表決定方法決まる【2007年11月20日】








 日本協会は11月19日、都内で理事会を開き、北京オリンピックの日本代表選考に関する方法などを下記の通り決めた。

 男子は天皇杯全日本選手権(12月21〜23日、東京・代々木第二体育館)の優勝選手または2位となることが必要で、ここで2位以内に入れなかった場合は自力での北京五輪への道は消える。しかし、場合によっては6月25〜26日に予定されている明治乳業杯全日本選抜選手権とプレーオフで逆転代表決定の道が残されている。

 女子は、規定によって五輪実施4階級中3階級で日本代表が決まっている。残る72kg級に関しては、「過去の実績」(高田裕司専務理事)により、世界5度優勝、全日本11度優勝の浜口京子選手(ジャパンビバレッジ)が著しく有利な選考方法となった。

 ※北京五輪の残る3つのトライアル大会および出場資格獲得方法 ⇒ クリック


 ◎男 子

グレコローマン60kg級

 世界選手権2位で五輪出場資格を取った笹本睦選手(ALSOK綜合警備保障)が、天皇杯全日本選手権に出場すれば、代表に決定。


グレコローマン96kg級

 (1)世界選手権5位で五輪出場資格を取った加藤賢三選手(自衛隊)が天皇杯全日本選手権で優勝すれば代表に決定。

 (2)加藤賢三選手が天皇杯選手権で優勝できなかった場合は

   @加藤賢三選手が来年6月の明治乳業杯全日本選抜選手権で優勝すれば代表に決定。

   A加藤賢三選手以外の選手が6月の明治乳業杯全日本選抜選手権で優勝した場合、加藤選手、全日本選手権の優勝選手、全日本選抜選手権の優勝選手による2選手または3選手によってプレーオフを行い、勝者が代表。

 【特別措置】3者によるプレーオフとなった場合は、加藤選手がシード。また、加藤選手がけが・病気等の理由でプレーオフに参加できない場合は、後日プレーオフを実施する。


上記以外の階級

 天皇杯全日本選手権の優勝選手、または2位選手に来年行われる3度のトライアルに出場させる。選考は強化委員会が決定する。

  (1)全日本チャンピオンが五輪出場資格を獲得した場合は、その時点で五輪代表に決定。

  (2)全日本選手権2位の選手が五輪出場資格を獲得し、さらに6月の明治乳業杯全日本選抜選手権で優勝した場合は、その選手が代表に決定。

  (3)全日本選手権2位の選手が五輪出場資格を獲得しながら、6月の明治乳業杯全日本選抜選手権で優勝できなかった場合は、その選手、全日本チャンピオン、全日本選抜チャンピオンの2選手または3選手によってプレーオフを行い、勝者が代表となる。

 【特別措置】3者によるプレーオフとなった場合は、五輪出場権資格を獲得した選手がシード。また、五輪出場権資格を獲得した選手がけが・病気等の理由でプレーオフに参加できない場合は、後日プレーオフを実施する。


 ◎女 子

48・55・63kg級

 世界選手権で優勝した48kg級・伊調千春選手、55kg級・吉田沙保里選手、63kg級・伊調馨選手(いずれもALSOK綜合警備保障)が12月の天皇杯全日本選手権に出場すれば、代表に決定。


72kg級

 (1)浜口京子選手(ジャパンビバレッジ)が優勝した場合は、3度のトライアルの日本代表とし、五輪出場資格を獲得した段階で代表に決定。

 (2)浜口選手以外の選手が全日本選手権で優勝した場合は、その選手を3月のアジア選手権(五輪予選)の日本代表とする。

   @その選手が五輪出場資格を獲得し、4月5〜6日予定のジャパンビバレッジクイーンズカップ2008で優勝した場合は、浜口選手と後日プレーオフを行い、勝者を代表に決定

   Aその選手が五輪出場資格を獲得した場合で、4月5〜6日予定のジャパンビバレッジクイーンズカップ2008で浜口選手が優勝した場合は、浜口選手が代表に決定。

   Bその選手が五輪出場資格を獲得した場合で、4月5〜6日予定のジャパンビバレッジクイーンズカップ2008で、その選手、浜口選手以外の選手が優勝した場合は、3選手によるプレーオフを後日行い、勝者を代表に決定。

 (3)浜口選手以外の選手が全日本選手権で優勝しながら、3月のアジア選手権で五輪出場資格を取れなかった場合は、残り2つのトライアル大会に浜口選手を派遣し、五輪出場資格を獲得した時点で代表に決定。



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