女子世界合宿が終了【2007年11月23日】








 11月12日から東京・国立スポーツ科学センター(JISS)で行われていた女子10ヶ国参加の世界合宿が22日終了。同日夜には都内のホテルでフェアウエル・パーティーが行われ、11日間の激闘をねぎらうとともに、来年の北京オリンピックへ向けてお互いの健闘を誓い合った(右写真)

 「日本の強さを見せつけることが最大の目的」と話していた日本協会の栄和人・女子ヘッドコーチ(中京女大職)は、トレーニングからして他国と一段違う体力を見せつけることのできた合宿に満足そう。合宿には全日本トップ選手だけではなく、ジュニア(18〜20歳)、カデット(16〜17歳)からも数多くの選手を参加させていたが、世界のトップ選手が集う合宿を経験させることができ、「収穫が多い合宿になったはず」と話す。

 今年のアジア・カデット選手権60kg級で優勝した佐藤文香選手(愛知・至学館高=
左写真の左)は「外国選手は練習が進んで疲れると、マットに座り込むけど、日本選手はがまんして続ける。日本選手の強さの理由が分かりました。外国選手と闘うことになっても、怖くありません」ときっぱり。しかし「外国選手は最初の集中力とか粘りとかがすごい」と学ぶべき点もあり、今後に役に立つ合宿になるという。

 同じカデットの選手で、JOC杯ジュニアオリンピックで佐藤選手に惜敗した渡利璃穏選手(愛知・至学館高=
左写真の右)も、外国選手が疲れてくるとマットに座り込んで休むシーンを見て、「日本選手が一番強いことが分かりました」と話す。世界の中での日本のいる位置を再認識し、「この中で練習すれば、絶対に世界ででも勝てます」と、気持ちを新たにした。

 48kg級の世界ジュニア・チャンピオン、ソフィア・マットソン(スウェーデン)は「自国には世界チャンピオンがいない。今回のように多くの世界チャンピオンと闘えたことはとても貴重な経験でした。すぐにシニアの世界チャンピオンになれるかどうか分からないけど、今回の経験を生かしてシニアでも世界一を目指します」と、価値ある合宿だったことを強調した。

 パーティーの最後には、栄ヘッドコーチが「この合宿で必死になって選手を指導してくれた日本ほか、各国のコーチの皆様に感謝します」とあいさつし、各コーチをねぎらった。

 続いて「でも、最大の功労者は、11日間にわたって外国選手のお世話をし、選手が毎日の生活に不自由せずに練習に打ち込める環境をつくってくれた協会事務局の武田明子さんです。武田さん、本当にありがとうございました。親身のお世話を心から感謝します」とその労をねぎらうと、武田事務局員は思わず絶句し涙をポロポロ。そのため、この言葉の部分は通訳できなかったが、そのやりとり、さらに栄ヘッドコーチがもらい泣きしたシーン
(右写真)にどの国の選手も意味を理解し、これ以上はないという盛大な拍手が沸き起こった。


富山英明・強化委員長の乾杯でパーティーがスタート。 盛り上げの先陣を切った日本チーム。
コリア・コールに韓国チームが続いた。


スペイン語のカラオケはなかったので、ベネズエラ・チームはダンスを披露。 最後は小ステージ上でディスコ大会へ。

栄ヘッドコーチの三本締めで終了。外国選手も真似てくれました。

※掲載写真はすべて栄ヘッドコーチの承認を得ています



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