【特集】3位入賞にも「悔しさの方が強い!」…フリー84kg級・浜口剛史(浜口道場)【2007年11月25日】







 女子レスリングの浜口京子選手の弟・剛史(浜口道場)が、7月の全日本社会人選手権に続いて、全国社会人オープン選手権の男子フリースタイル84kg級に出場。前回は1勝を挙げただけだったが、今回は2勝を挙げ、2大会目にしてメダルを獲得し、敢闘賞受賞のおまけもつけた。

 もっとも、メダルを取った喜びはない。2試合勝ったあとの準決勝、渋江悠介(松戸特別支援学校)戦は、第1ピリオドを取り、第2・3ピリオドとも先制ポイントを取りながら、ともに終盤に逆転されて取られるという悔しい内容だったからだ。渋江選手はその後の決勝にも勝って優勝しているだけに、あとわずかの壁を乗り越えていれば優勝の可能性もあった。「2勝を挙げたけど、悔しさは前回より上。このままでは終われない」と、来年以降の参戦も宣言した。

 逆転された原因は「体力もさることながら、心の弱さ」とピシャリ。7月に比べると技術面での上達を感じたとのことだけに、最後を粘り切れなかったことが痛恨の様子。「勝って姉に勢いを与えたかったんですけどね…」と、何度も悔しそうな表情を浮かべた。

 その言葉を受けた京子選手は「いえ、こうして出るだけでも、勇気をもらっています」とにっこり。「7月は試合の組み立てもなく、何をやっているか分からなかったけど、今回は投げ技が決まり、タックルを受けて反撃するなど、レスリングらしくなってきた」と進歩を褒めた
(右写真=準決勝で闘う浜口剛史とセコンドの京子選手)

 次に出場する可能性があるのは、来年3月に予定されている明治乳業杯全日本選抜選手権予選会だが、その大会の出場資格にこの大会の3位以内が入っていなければ、7月の全日本社会人選手権になる。「それまでにもっと鍛え、恥ずかしくない試合をやりたい」と話し、これまで通り浜口ジムに通っている水橋徹さん(国士大OB)の指導を受けるほか、日大などに練習をお願いし、多くの道場で修行したいという。



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