ブリッジをしないガッツレンチは両者2点へ…全日本選手権から徹底へ【2007年12月14日】








 日本協会の斎藤修審判委員長は12月13日、今月7〜8日に米国で行われた国際レスリング連盟(FILA)の審判セミナーの内容を日本協会に報告した。

 本HP既報の通り、FILAのラファエル・マルティニティー会長(スイス)から、2012年ロンドン五輪まで大きなルール改正は行わず、基本的に現行のルールを継続していくことを伝えられた。

 今回、ルールの変更はなかったが、決められたルールを徹底することが再確認され、以下の3点が特に伝えられた。


 [1]インスタントフォール(オートツッシュ=攻撃側が両肩をマットつけた場合)の場合は、相手の選手に必ず2点が入る。

  ⇒ガッツレンチで、仕掛ける選手の肩がマットにべっとりとついて回転することがあるが、この場合は「両者2点」か、場合によっては「仕掛けた選手が1点、回された選手が2点」となる。

 
[2]タックル等に入られて相手を両手でかかえた場合でも、背中が90度以上傾いたら、1点が成立する(手をついても1点)

  ⇒フリースタイルのクリンチの際によく見かけられたケースで、受ける側が相手をしっかりと抱えている場合、なかなか1点を取らないケースがあった。背中が90度以上傾いた場合は、相手を抱えていても1失点となる。

 
[3]以下の反則−「パンチ」「ヘッドバット」「相手の手首を長時間つかむ」−があった場合、1度は注意、再度した場合は「1点+○(警告)」を与える。


 審判委員会では、今月21〜23日に東京・代々木第二体育館で行われる天皇杯全日本選手権の監督会議(20日)の際に、「世界で実施されるルール」として各所属の監督に通達し、試合では徹底をはかるという。 



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