元五輪代表・片山貴光さんが国際復興支援でサマワへ【2006年2月13日】





 アトランタ五輪(グレコローマン74kg級)とシドニー五輪(同76kg級)代表の片山貴光さん(自衛隊第一空挺団)が自衛隊の国際復興支援第9次部隊に参加。2月5日からイラク南部のサマワで、英豪軍と連携して復興の支援活動を行うとともに、政府の方針に従って撤収の準備を進めていく。帰国は4月の予定。

 自衛隊によれば、レスリングOBの支援参加は4人目だが、五輪代表選手としての参加は初めてという。片山さんは秋田・秋田商高から日体大へ進学。高校時代はインターハイにも国体にも出場できない選手だったが、日体大で力を伸ばし、1993年に大学四冠王者に輝いた。94年4月に自衛隊に入隊し、同年の広島アジア大会で銅メダルを獲得。96年アトランタ五輪(8位)と00年シドニー五輪へ出場。アジア選手権とアジア大会では、97年の優勝を最高に7年連続でメダルを取った。

 シドニー五輪のあと選手生活を引退。02年から一般自衛官の道を歩み、第一空挺団(パラシュート部隊)で活躍していた。

【左】サマワへ向かった片山貴光さん(提供:自衛隊)、【右】2度目のオリンピックのシドニー五輪で闘う片山さん


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