全日本グレコローマン・チームが欧州へ【2006年3月1日】





 男子グレコローマンの全日本チームが2月28日、成田空港から欧州遠征へ出発した。ウィーン経由でポーランドへ入り、そこで欧州のチームと合同練習。3月11〜12日に東部のヘルムで行われる「ポーランド・オープン」に出場したあと、ブルガリアへ移動。18〜19日にソフィアで行われるゴールデン・グランプリ大会「ニコラ・ペトロフ国際大会」に出場し、21日に帰国する。

 伊藤広道監督(自衛隊)は「2月になってルールが変わり、その対応をしてきたが、新ルールへの対応や技術はヨーロッパのレスリングに接するに限る。欧州の選手にどう対応するかとともに、見極めたい。ゴールデングランプリには世界の強豪が出てくると思う。結果をもとに今後の強化方針を定めたい。若手の長谷川、鶴巻がどの程度頑張れるかも見てみたい」と、遠征の課題を話す。嘉戸洋コーチ(日本協会専任コーチ)は「新ルールにおける欧州選手の技術の対応をまず考えたい。とにかく経験を積んでほしい」と話した。

 なお参加予定だった74kg級の岩崎裕樹(銀水荘)は、右大腿部の負傷により参加を中止した。


 55kg級・豊田雅俊(警視庁)「合宿でやってきたグラウンドがどの程度通じるかを試したい。世界選手権とアジア大会につながる遠征にしたい。ゴールデングランプリは強豪が多く出てくると思うが、優勝目指して頑張りたい」

 
55kg級・長谷川恒平(青山学院大)「合宿の練習を生かし、結果を出したい。デーブ・シュルツ記念国際大会で銀メダルを取った勢いを持ち越したい」

 
60kg級・笹本睦(ALSOK綜合警備保障)「頑張って結果を残してきます。(寝坊のため?成田空港到着が遅れて周囲に迷惑をかけたので)ゴールデングランプリで賞金を稼ぎ、みんなにおわびします!」

 
66kg級・飯室雅規(自衛隊)「今まで練習してきたことを(欧州選手との)合同合宿で試したい。試合は強気で望みたい」

 
74kg級・鶴巻宰(国士大)「合宿で教わったことを、練習と試合で出したい。賞金マッチはやはり燃えます。賞金を獲得したい」

 
84kg級・松本慎吾(一宮運輸)「トルコのゴールデングランプリ大会で、84kg級は韓国の選手が優勝していた(昨年のアジア選手権決勝で負けた相手)。負けられないという気持ちになった。今度のゴールデングランプリに出てくるかどうかは分からないが、アジア大会では絶対に勝負しなければならない相手。負けられません」



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