高塚紀行(日大)は5位…ウズベキスタン・カップ最終日【2006年3月13日】





 国際レスリング連盟(FILA)のゴールデン・グランプリ「ウズベキスタン・カップ」最終日は3月12日、ウズベキスタン・タシュケントで3階級が行われ、60kg級の高塚紀行(日大)は3位決定戦へ進んだものの、ムラド・ラマザノフ(マケドニア)に敗れて5位に終わった。

 60kg級の湯元健一(日体大)、74kg級の小幡邦彦(ALSOK綜合警備保障)と長島和幸(クリナップ)は、いずれも初戦で敗れ、その相手が決勝へ残れなかったため、敗者復活戦へ回れなかった。

 米国が55、74、84kg級の3階級、ロシアも60、66、96kgの3階級でそれぞれ優勝し、ウズベキスタンが120kg級で勝った。

 各選手の成績は下記の通り。


 【60kg級】高塚紀行(日大)    5位=18選手出場

予備戦 ○[2−0(1-0,3-1)] Smat Zhakunov(カザフスタン)

 《1P》2分間の攻防は0−0。コイントスで勝って攻撃権を得た高塚は、相手を場外に押し出して1点を取った。

 《2P》高塚が開始早々に正面タックルで1点を取り、中盤にも1点。ラスト30秒にも相手の自滅技に乗じて1点を加えた。ラスト10秒に1点を取られたものの、3−1で勝った。

1回戦 ○[2−1(1-0,1-2,1-0=2:05)] David Pogosyan(グルジア)

 《1P》常に攻めた高塚だが、なかなかポイントにつなげられない。しかしラスト10秒、タックルを決めて1点を挙げた。

 《2P》高塚が序盤に正面タックルを決めて1点を先制したが、中盤、がぶられてバックに回られ1−1。終了間際に巻き投げで勝負をかけたが失敗し、1−2のスコアでこのピリオドを落とした。

 《3P》高塚に惜しい正面タックルがあったが、0−0で2分間を終了。コイントスで勝ち、クリンチ勝負をものにした。

2回戦 ●[0−2(0-2,0-1)] Ramzan Saritov(ロシア)

 《1P》高塚は中盤に片足タックルで場外へ出され、もう1度片足タックルを受けて0−2とされた。

 《2P》34秒に片足タックルで1点を失った高塚。反撃も及ばず、0−1をばん回できなかった。

敗者復活戦 ○[2−0(1-0=2:08,2-1)] Ilais Tlegenov(ウズベキスタン)

 《1P》お互いに決め手のないまま0−0で終了。コイントスで勝った高塚が、確実にポイントを挙げた。

 《2P》高塚が序盤に背後へまわってテークダウンを奪い1点を先制。中盤にもくぐりのタックルで1点を加えた。最後に守ってしまい、警告で1点を失ったが、2−1で振り切った。

3位決定戦 ●[0−2(TF0-6=1:27,0-1=2:10)] Murad Ramazanov(マケドニア)

 《1P》開始早々タックルで攻めた高塚だが、外無双のカウンターを受け1失点。1分20秒にタックルで1点を失うと、左腕をがっちりと固められ、横崩しを受けて5秒ポイントも加わり、0−6とされてしまった。

 《2P》一進一退の攻防は2分間を0−0。高塚はコイントスで敗れ、相手の攻撃をしのげなかった。


 【60kg級】湯元健一(日体大)     18選手出場

1回戦 ●[0−2(TF0-7=1:50,0-1=2:04)] Bahram Ermatov(ウズベキスタン)

 《1P》1点をめぐる攻防が続いたが、ラスト30秒に湯元がテークダウンを取られ、ローリングで回されて0−3。このあと、飛行機投げを受けてしまい、5秒以上押さえ込まれて7点差をつけられてしまった。

 《2P》0−0で試合が進み、ラスト2秒、湯元が確かにバックを取ったが審判団は認めずクリンチへ。コイントスで負け、相手の攻撃をしのげなかった。


 【74kg級】小幡邦彦(ALSOK綜合警備保障)     15選手出場

1回戦 ●[0−2(TF0-6=1:42,TF0-6=1:43)] Semen Semanov(カザフスタン)

 《1P》柔道の小外刈りを2度かけられた小幡。2度目は押さえ込まれ0−5と劣勢。最後にテークダウンを許し、6点差をつけられてしまった。

 《2P》タックルに入った小幡だが、持ち上げようとしたところでバランスを崩し、逆に押さえ込まれて2失点。がぶられてバックを取られ、横崩しでポイントを奪われ、このピリオドも6点差をつけられてしまった。


 【74kg級】長島和幸(クリナップ)     15選手出場

1回戦 ●[0−2(0-2,1-2)] Sanjar Shodmanov(ウズベキスタン)

 《1P》長島はタックルに入られ、こらえたが場外で出てしまって1失点。1分30秒にもバックを取られてしまった。

 《2P》終盤にタックルを受けた長島は、うまくこらえてはいたが、相手は一枚上。うまく回転してポイントにつなげた。長島はすぐにバックを取り返し、ローリングで勝負をかけたが実らなかった。




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