豊田雅俊(警視庁)が3位…ポーランド・オープン最終日【2006年3月14日】





 男子グレコローマンの「ポーランド・オープン」最終日は3月12日、ポーランドのウクライナとの国境に近いヘルムで行われ、55kg級の豊田雅俊(警視庁)が3位決定戦へ進出。昨年の優勝選手を破って、銅メダルを獲得した。

 初日の84kg級・松本慎吾(一宮運輸)の金メダル、60kg級・笹本睦(ALSOK綜合警備保障)の銅メダルに続き、3人目のメダル獲得。国別対抗得点は105点をマークし、トルコ(155.5点)、ロシア(144点)、ウクライナ(126点)に続いて4位だった。


 同じ55kg級の長谷川恒平(青山学院大)は、2回戦で豊田に敗れ7位に終わった。

 各選手の成績は下記の通り。(レポート=ビル・メイ、撮影=Mikolaj Jarocki)


 【55kg級】豊田雅俊(警視庁)   3位=18選手出場

予備戦 ○[警告2P2:00(4-0,@Last-1)] Onur Sensoy(トルコ)

 《1P》相手が指をつかんだり、バッティングしたりのラフな攻撃。豊田は冷静にポイントを取り、コーションを2つ相手に与えて先取。

 《2P》ラフファイトが終わり、スタンド戦は0−0。グラウンドの攻撃で豊田はポイントを取れなかったが、防御では下からエスケープし、1−1のラストポイントを獲得するとともに、3コションで試合を決めた。

1回戦 ○[2−0(TF7-0=0:35,TF6-0=1:24)] Igor Roitman(イスラエル)

 《1P》豊田がスタンド戦でテークダウンを奪い、腕取りのローリングを3回転決めてテクニカルフォール。

 《2P》豊田は腕取りからテークダウンを奪って1点。グラウンドでは低い俵返しを決めて3−0とし、ガッツ・レンチを2度決めて試合終了。

2回戦 ○[フォール1P1:50(F9-0))] 長谷川恒平(青山学院大)

 《1P》0−0のあと、長谷川がグラウンドで攻撃。豊田がエスケープして先制。豊田の攻撃になると、リフトを仕掛け、長谷川が脚を使うペナルティを取られて豊田が3−0。そのあと、大きな俵返しでフォールの状態に持ち込み、そのまま押さえた。

準決勝 ●[0−2(5-DCau.,TF0-5=1:05)] Hamid Szawaiew(ロシア)

 《1P》スタンド戦は0−0。グラウンドの防御になった豊田は、相手のリフトに対して脚のペナルティを取られ0−2。そのあとリフトされて0−5。豊田も攻撃にまわってリフトし3−5。ローリングで同点に追いついたが、コーションの数で相手の勝利となった。

 《2P》0−0のあと、豊田はグラウンドの防御でリフトされてた。3点か5点か微だったが、5点とみなされテクニカルフォールで試合終了。

3位決定戦 ○[2−1(TF6-0=1:25,1-2,5-0)] Pawel Kramarz(ポーランド)

 《1P》0−0のあと、グラウンドの攻撃で豊田がリフトとローリング。この大会の去年の優勝者にテクニカルフォールしてこのピリオドを取った。。

 《2P》スタンド戦は0−0。豊田はグラウンドの攻撃でポイントを取れず0−1。防御ではローリングを受け0−2。豊田が立ち上がってテークダウンを奪ったが及ばなかった。

 《3P》スタンドからがぶり返しを決めて2−0。グラウンドの攻撃で俵返しを狙い、相手の防御に対してステップ・オーバーして(頭の方向に回って)、ニアフォールへ追い込んで試合決った。


 【55kg級】長谷川恒平(青山学院大)   7位=18選手出場

1回戦 ○[2−1(1-@Last,2-0,2-0)] Mankiev(ロシア)

 《1P》スタンド、グラウンドともに両者の技がかからず、1−1のラスト・ポイントで相手が先取。

 《2P》第1ピリオドとほとんど同じパターンで試合が進んだが、長谷川のグラウンドの攻撃で相手がエスケープ。しかし長谷川が必死に攻めて胴タックルを取り、ピリオドスコア1−1となった。

 《3P》0−0のあと、相手が下からエスケープしたが、長谷川はまたテークダウンを奪って1−0。ラスト30秒のグラウンドの防御を守り切った。

2回戦 ●[フォール1P1:50(F0-9=1:50)] 豊田雅俊(警視庁)

 ※豊田の項参照

3位決定戦 Aleksander Shcalesni (BLR) df. Lindsay Durlacher (USA), 2-0 (4-0, 4-0)

決   勝 Vyugar Ragymov (UKR) Hamid Szawaiew (RUS)



《前ページへ戻る》