4選手とも初戦敗退…ニコラ・ペトロフ国際大会第1日【2006年3月19日】
欧州遠征中の男子グレコローマンの全日本チームは3月18〜19日にブルガリア・ソフィアで行われたゴールデン・グランプリ大会「ニコラ・ペトロフ国際大会」に出場。初日は3階級で4選手が出場したものの、いずれも初戦敗退に終わった。
1週間前のポーランド・オープンで優勝した84kg級の松本慎吾(一宮運輸)は、昨年の世界選手権に出場したフランス選手に0−2で敗れた。
各選手の成績は下記の通り。(レポート・撮影=保高幸子)
【55kg級】豊田雅俊(警視庁)
1回戦 ●[1−2(1-1Last,4-1,0-3)] Jasem Amiri(イラン) |
《1P》コイントスで豊田が先攻。俵返しに再三チャレンジするが無得点。相手の攻撃の番で、豊田がうまく崩し押し出して1ポイ ント。しかし押し出されて1ポイント失う。
《2P》コイントスで豊田が先攻。3ポイントの投げのあとフォールを狙うが、逃げられる。しかし、5秒カウントも入ったので計4ポイント。相手の攻撃では、ローリングの体勢で豊田が外へ。グラウンドでの場外だが、なぜか1ポイントを失った。
《3P》コイントスで豊田が先攻。得点ならず、相手に1ポ イント。相手の攻撃の投げで、豊田が足を使って防いだと取られ、コーションの2ポイントを取られた。
豊田雅俊の話「2ラウンド目、俵返しで持ち上げ、相手が向き合ってきたところを投げられたのは、自分の形の投げで、よかったです。今回は惜しい場面があって、相手が足を触ったり、場外に出されそうになったりした時に、しっかりと対応できなかったのが、細かいポイントを失った原因で
す。相手は再三にわたって足を触ってきましたし、フォールもとっていいはずの場面だったと思いますが、レフリーがとらないものは仕方ありません。攻撃をもっと練習したいと思います」
【55kg級】長谷川恒平(青山学院大)
1回戦 ●[0−2(1-3,1-3)] Chochua Irakli(グルジア) |
《1P》コイントスで長谷川が先攻。ローリングを決めて1ポイント獲得。しかし相手の攻撃で投げられ、3ポイント失った。
《2P》コイントスで長谷川が先攻。ポイントなく相手に1ポイント。相手の攻撃で相手に警告が入り、長谷川に1ポイント。
ここをこらえればこのピリオドを取れたが、ラスト10秒でがぶり返しをもらい2ポイント失った。
長谷川恒平の話「遠征を一緒にさせてもらい、いろいろと勉強になりました。今日の試合は自分の悪いところが出てしまいました。1週間後に選抜(明治乳業杯全日本選抜選手権)予選があるので、それに向けてまた減量です。ポーランドでは豊田さんにボコボコにされたので、選抜で借りを返せるようがんばります」
【66kg級】飯室雅規(自衛隊)
予備戦 ●[0−2(TF0-6,TF0-6)] Vachadze Ambako(ロシア) |
《1P》相手のローリングを切ろうとして腕を取られ、連続ローリング。
《2P》ローリングを3回連続でかけられた。
飯室雅規の話「日本に帰ってグランドの切りをしっかり練習したいと思います。ローリングの切りを、まず練習します」
【84kg級】松本慎吾(一宮運輸)
予備戦 ●[0−2(TF0-6,0-2)] Nouvnonvi Melonin(フランス) |
《1P》コイントスで松本が先攻。技が決まらず、相手に1ポイント。攻守交代して、5ポイントの投げ技をかけられてしまった。
《2P》前半で松本が押し出され、1ポイント失う。グラウンドは相手の攻撃からスタート。松本の足がサークルの外に出て1ポイントを失う。攻撃では、がぶりがえしで相手をきれいに回したが、場外ということでポイントならず。
松本慎吾の話「言葉がありません。何も言うことがありません。練習をがんばります。攻撃の練習です」