きょう6日からカザフスタンでアジア選手権【2006年4月6日】





 2006年アジア選手権は、きょう4月6日、カザフスタンのアルマトイで開幕し、9日まで行われる。新旧世界チャンピオン3選手が参加する女子は、アニマル浜口氏(浜口ジム)が初めて監督の大役を引き受け、「金メダル7個」を目標に気合を注入している。

 5日の直前練習。狭い練習場に浜口監督の怒号が響いた。他国の誰もがその声の主に注目した。世界V5の浜口京子(ジャパンビバレッジ)の父だと分かると、畏敬の表情に変わった。「目ん玉って言うのは腹の中が全部出ますからね。まず目ん玉ひんむいてね、迫力がないといかんですよね。京子は迫力がなく、力がなかった。だから僕は言いました
(写真左)。これは当たり前のことです」と浜口監督。

 さらに続ける。「不安というものは、どんなに強くなっても、どんなに勝ち上がってもあるんですよ。そこは腹をくくることだと思うんです。腹をくくるだけでも度胸が座ると思うんですよ。それには、僕は声出しからムードを盛り上げていって、やるわけなんです」。

 昨年からの2分3ピリオドのルールは、1点でも取られたら、ばん回か厳しくなり、何が起きてもおかしくないルールあ。「後ろ下がっただけでも1点取られちゃいますから」。だからこそ気合を入れて闘うことが必要だ。

 そんな気合を受けた日本女子チームは、木名瀬重夫コーチ(日本協会専任コーチ)、金浜良(ジャパンビバレッジ)を中心に「がっちりスクラムを組んでいる状態」(浜口監督)。5月のワールドカップ(名古屋)を前に、日本女子の強さをアジアに見せつけられそうだ。

(取材・撮影=保高幸子、構成=樋口郁夫)


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