アジア選手権日本代表チームが帰国





 アジア選手権の男女の日本代表チームが4月10日、ソウル経由で帰国した。フリースタイルは、ルールが微修正されてから初めてのアジア選手権。0−0で終わった際に、コイントスで勝った選手の顔が相手の体の外側に出る体勢でスタートするのは伝えられていた通りだったが、グリップはインディアングリップだけではなく、手首をつかむやり方が認められるなど、まだFILA内で意思統一がなされていないもようだったという。

 グレコローマンのグラウンドの攻防では、リフトの体勢をつくってすぐにホイッスルが鳴らされるそうで、ともするとしっかりした体勢をつくてっからホイッスルが鳴らされる日本式のやり方では、国際試合にはついていけない現状が報告された。


 男子フリースタイル・土方政和監督(警視庁)の話「若手を出場させたアジア選手権だったが、今後につながる内容だった。優勝はなくとも、優勝した選手といい試合をしたりし、2番手でも世界に通じる力を見せてくれた。55、60、66kg級は2番手でも世界に通じる。今後の健闘を期待したい」

 
同・和田貴広コーチ(日本協会専任コーチ)の話「国際経験の少ない選手が多かったが、軽量級はよくやってくれた。惜しい試合が多く、あと一歩でメダルという選手が多かった。今後が楽しみ」

 
男子グレコローマン・伊藤広道監督(自衛隊)の話「アジアのレベルが高いことを実感した。たら、れば、もあるが、実力差が出てしまった。言い訳になるかもしれないが、リフトのタイミングなどが、明治乳業杯の予選会(3月26日)と違った。国際試合の経験を積まなければならないと思った」

 
同・嘉戸洋コーチ(日本協会専任コーチ)の話「練習あるのみです」

 
女子・浜口平吾監督(浜口ジム)の話「木名瀬コーチ、金浜コーチの指導能力がすぐれ、みんなが頑張った成果が出ました。日本のレスリングのいいところが出ました。しかし、ベトナムが急成長しているし、台湾もすごい。中国は13億の人間の中から選りすぐられた選手が出てくる。油断はできません。(浜口京子選手に関しては)アテネ五輪、昨年の世界選手権と、最近は縁がなかった国際大会で表彰台の一番高いに経つことができ、気分がすっきりしたはず。この調子でワールドカップ、世界選手権と頑張らせたい」


成田空港で一番の注目を集めた浜口京子&浜口監督。 船津友里と父・薫さん。父は元世界ジュニア王者だ。 ハンドボール選手との婚約を公表した山本聖子。 日本協会・末柄勝総務委員長の出迎えを受ける正田絢子。

最後に青木団長があいさつ。 女子選手にあいさつする浜口監督ら。


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