4月25〜30日にモスクワで欧州選手権【2006年4月16日】





 4月25〜30日にロシア・モスクワで欧州選手権が開催される。ロシアは昨年の世界選手権で男子フリースタイルで4階級、男子グレコローマンで1階級を制しており、今回もフリースタイルを中心に好成績が予想される。

 優勝が予想されるロシアのエントリー選手は、男子フリースタイルでは66kg級のマハチ・ムラタザリエフ、同74kg級のブバイサ・サイキエフ
(左写真)、96kg級のハジムラド・ガチャロフの3人の現役世界王者。加えて、60kg級に出場するアテネ五輪55kg級優勝のマブレット・バティロフ、84kg級に出場するシドニー五輪王者のアダム・サイキエフ、120kg級で昨年の欧州選手権を制したクラマゴメド・クラマゴメドフらが優勝候補に挙げられる。

 60kg級のバティロフは、階級をアップしたばかりの昨年の世界選手権は出場できなかったが、今年は1月のゴールデンGP大会「ヤリギン国際大会」に出場して優勝。この階級に慣れた今年の活躍が注目される。84kg級に出るアダム・サイキエフは、シドニー五輪のほか2度世界一になっている。ここ数年間は動向が聞かれなかったが、1月の「ヤリギン国際大会」に出場して優勝。現役復帰したようだ。

 120kg級のクラマゴメド・クラマゴメドフ、さらに55kg級のジャマル・オタルスルタノフも、ともに「ヤリギン国際大会」で優勝した選手。7階級制覇も考えられるほど陣容がそろっている。

 男子グレコローマンでは、74kg級に世界王者のバルテレス・サムルガチェフが出場。84kg級と120kg級に、ともにアテネ五輪王者のアレクセイ・ミシンとハサン・バロエフを起用した。66kg級の今年のワールドカップ王者のセルゲイ・コバレンコらとともに、3〜4階級は制することができるか。

 他の国では、フリースタイル84kg級にレバジ・ミンドラシビリ(グルジア)、グレコローマン66kg級にニコライ・ゲルゴフ(ブルガリア)、同96kg級にハムザ・イェルリカヤ(トルコ)の世界チャンピオンが出場する。グレコローマン60kg級で五輪2度、世界選手権3度を制しているアルメン・ナザリアン(ブルガリア)は不出場。

 女子では、48kg級にアテネ五輪金メダリストのイリナ・メルニク(ウクライナ)が出場。欧州連覇を目指す55kg級のナタリア・ゴルツ(ロシア=
右写真)、72kg級のアニータ・シャツル(ドイツ)らがエントリーしている。


《前ページへ戻る》