日本が米国を撃破、B組はカナダが1位を確定…女子ワールドカップ第1日【2006年5月20日】






 第6回女子ワールドカップ(正式名称=2006女子レスリング トヨタワールドカップ名古屋)は5月20日、名古屋市の稲永スポーツセンターで6か国が参加して行われ、A組の日本は1回戦で米国に6−1で勝った。2回戦は試合がなく、21日の最終日に3回戦でウクライナと闘う。米国はこの日、ウクライナに勝って1勝1敗。

 B組はカナダが中国を4−3で破り、ロシアも5−2で破って同組の1位を決めた。

 各試合結果は下記の通り(全試合の内訳は、ここをクリック)。

(撮影=矢吹建夫)


◎A組

 ▼1回戦

階 級 日   本 ○ 6−1 ● 米  国
51kg級 坂本日登美 2−0 Patricia Miranda
59kg級 山本 聖子 2−1 Sally Roberts
67kg級 井上 佳子 0−2 Katie Dowing
48kg級 伊調 千春 2−0 Stephanie Murata
55kg級 吉田沙保里 F1P1:26 Sharon Jacobson
63kg級 伊調  馨 2−0 Sara McMann
72kg級 浜口 京子 2−0 Kristie Marano


 ▼2回戦
米国 ○[6−1]● ウクライナ

◎B組

 ▼1回戦
カナダ ○[4−3]● 中 国

 ▼2回戦
カナダ ○[5−2]● ロシア


◎日本−米国試合経過

【51kg級】坂本日登美(自衛隊)○[2−1(5-0,5-0)]●Patricia Miranda

 《1P》坂本の左脚へのタックルはブレークとなったが、正面からタックルを決め一気にニアフォールへ持ち込み3−0。後半にも2度バックを奪い、5−0とした。

 《2P》開始早々に正面タックル。横四方固めでニアフォールへ追い込み3−0へ。中盤と後半に1度ずつ1点を加え、5−0とした。

【59kg級】山本聖子(ジャパンビバレッジ)○[2−1(3-BBig,2-0,TF6-0=1:51)]●Sally Roberts

 《1P》中盤、ロバーツのがぶり返しを山本がうまく乗って2点を獲得。勢いづいてタックルにいった山本だが、ロバーツの首投げを受けてしまい2−3へ。山本はタックルで1点を返して3−3としたが、ビッグポイントの差でロバーツがこのピリオドを取った。

 《2P》山本の2度のローシングル、ロバーツの正面タックルはいずれも決まらない。しかし後半、山本が相手の太ももを引っ掛けてのタックルを決めて1点を獲得。終了間際にロバーツが逆転を狙って巻き投げを仕掛けたが、山本がこらえて自分のポイントにつなげ2−0とした。

 《3P》山本が中盤、くぐりタックルで1点を先制。ロバーツがタックルからレッグホールドを狙ったものの、山本が体を預けて2点を獲得。その後、3点タックルを決めて6−0とした。

【67kg級】井上佳子(愛知・至学館高)●[0−2(0-1,0-1=2:19)]○Katei Downing

 《1P》井上の序盤のタックルは決まらない。中盤、再びタックルを仕掛けたが、ダウニングがバックを回って1点。これが決勝点となった。

 《2P》お互いに一進一退で0−0のまま2分間を終了。コイントスで勝ったダウニングがテークダウンを決めた。

【48kg級】伊調千春(ALSOK綜合警備保障)○[2−0(3-0,TF7-0=1:29)]●Stephanie Murata

 《1P》両者ともポイントの取れない展開となったが、終盤、伊調が相手の右脚へ片足タックル。ムラタは持ち上げられそうになりながらもこらえたが、かえって体勢を悪くし、ニアフォールへ追い込まれて伊調が3点を獲得。そのままこのピリオドを終了した。

 《2P》伊調がタックルで1点ずつ挙げて3−0。最後のテークダウンのあと、横崩しを2度決め、7−0としてテクニカルフォール勝ち。

【55kg級】吉田沙保里(ALSOK綜合警備保障)○[フォール1P1:25(F6-0)]●Sharon Jacobson

 《1P》吉田が開始早々に正面タックルを決めて2点を取り、ローリングで1点を加えて3−0。もう1度タックルを決め、がっちりと固めてフォールを決めた。

【63kg級】伊調馨(中京女大)○[2−0(1-0=2:05,1-0)]●Sara McMann

 《1P》両者ともポイントが取れず、2分間を終えて0−0。コイントスで負けた伊調だが、ホイッスル直後にうまく回りこんで自分のポイントへつなげた。

 《2P》伊調が中盤、相手のタックルをうまくかわしてバックを取り、この1点が決勝点となった。

【72kg級】浜口京子(ジャパンビバレッジ)○[2−0(1-0,4-0)]●Kristie Marano

 《1P》相手の左脚にタックルへいく浜口だが、2度ともポイントにつなげられずにブレーク。しかしラスト30秒、3度目のタックルでしっかりバックを取り、1−0としてこのピリオドを取った。

 《2P》浜口が引き落としたあとにタックルを決め1−0。後半、もつれてが浜口がぶり返しを受けそうになったが、これをこらえ、自分の体を預けて2点を獲得。ラスト2秒にもバックを奪って1点を加え4−0とした。




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