【特集】初戦を突破し、優勝へまっしぐら…栄和人監督・浜口平吾団長【2006年5月20日】






 日本は米国との初戦を6−1で勝ち、幸先いいスタートを切った。

 栄和人監督(中京女大職)は「アメリカの選手は強引に技をかけてくる選手が多い」としながらも、「63kg級のマクマンは力があってバランスがとれているいい選手。みんな基本はしっかりしている」と評価。そんな中で、伊調馨(中京女大)がマクマンを破り、そのほかの日本チャンピオンもしっかり勝ってくれて満足そう。

 唯一落とした67kg級は、高校生の井上佳子(愛知・至学館高)を経験を積ませるために起用したもの。世界3位の選手相手に0−1、0−1の接戦を演じてくれ、「あれだけ闘ってくれたことを評価したい」と、身のある敗戦だったことを強調した。

 この日の午前に決まった組み合わせで、米国、ウクライナと同ブロックになった時、「反対側のブロックの方がよかったかな」と思ったという。しかし、カナダが中国を破った試合を見て、「今回参加している国はどこも強い」と痛感。「気を引き締めていかないと、落としてしまう」と、最終日に向けて気合を入れた。

 浜口平吾団長(浜口ジム)は「初戦はどうしても硬さが出てしまう。そこを突破しただけに、明日は今日以上に落ち着いて試合をやりたい」と振り返り、「今回参加している世界のトップ6は、力が接近している。決勝はどこが出てくるか分からない。どこが出てきても、全力でやるだけ。恐れないで闘うことが大事」と気合十分。

(取材・文=樋口郁夫、撮影=矢吹建夫)


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