【特集】チーム唯一の黒星ながら新たな向上心も…67kg級・井上佳子【2006年5月20日】






 67kg級は高校生の井上佳子(愛知・至学館高)を起用。昨年の世界3位の選手相手にピリオドスコア0−2ながらも、第1ピリオドは0−1、第2ピリオドは0−0からコイントスで負けて落としたという接戦を演じ、将来性を感じさせてくれた。

井上は初の大舞台に「緊張してしまって、納得できる試合ができず、後悔している。練習してきたことを生かせなかった」と残念そうだが、「これからの課題が見つかって、収穫もあった。腕を取られた時の切り方とか、まだ覚えなければならないことがたくさんある」と、世界のレスリングを肌で感じて新たな向上心も芽生えた様子。

 「世界3位って、もっと強いと思った」ときっぱり。敗北の中からも、これからの手ごたえをしっかりと感じたようだ。
なお、栄監督はトップチームの強化という課題のほか、若手の育成という使命も感じているだけに、最終日の試合でも67kg級の井上のほか、63kg級には西牧未央(中京女大)を起用し、若手に経験を積ませることを示唆した。


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