アテネ五輪金メダリスト、イリナ・メルニク(ウクライナ)が妊娠、世界選手権は欠場か【2006年7月7日】





 ハンガリーで行われている欧州ジュニア選手権に参加しているチェコのコーチ、ウィリアム・メイ氏(元国士大コーチ=本HPの英語ページ執筆)がウクライナのコーチから入手した情報によると、女子48kg級のアテネ五輪金メダリストのイリナ・メルニク(ウクライナ)が妊娠したとのこと。今年の世界選手権は欠場することが濃厚となった。

 同コーチは08年北京五輪への出場について、「分からない」と答え、「彼女も女性なんだよ」と英語で話したという。

 同選手は00・01・03年の世界選手権で優勝し(02年は欠場)、アテネ五輪は決勝で伊調千春選手を破って金メダルを獲得。昨年の世界選手権は決勝で逆転フォール負けを喫し、銀メダルに終わっていた。

 また、今年4月の欧州選手権(ロシア・モスクワ)の48kg級で優勝しながら、その後、ドーピング検査で陽性反応が出たマリア・スタドニク(ウクライナ)について、国際レスリング連盟(FILA)のマリオ・サレトニグ副会長は「現在、最終的な審議中。減量のために禁止薬物を使用したようで、ミステークをおかした。1年間の出場停止などが考えられるが、彼女は若い選手であり、変わる可能性もある。だが、正式な結果が分かった段階でメダルははく奪し、2位以下の選手が繰り上がることになる」と話したという。


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